桃カステラ
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桃カステラ(ももカステラ)は、カステラの上にすり蜜(フォンダン)などで桃をかたどったもの(葉や枝は餡などで表現)をあしらった長崎市の郷土菓子。
由来
[編集]桃は中国で古くから長寿の縁起物とされており、点心にも「寿桃」や「桃包」と呼ばれる、桃をかたちどった餡入り蒸し饅頭がある。桃カステラは、長崎の郷土菓子であるカステラをベースにして[1]それを模した物である。
ちなみに同県多良見町の伊木力遺跡[2] [3]から、日本最古とされる縄文時代前期の桃の種が出土している。
お祝い品として
[編集]長崎では、女児が初節句を迎える家庭から親戚知人にお返しとして送る、内祝いの品物として用いられて来たが、近年は節句の時だけでなく、宮参りや婚礼、出産祝い等の時にも縁起物として広く贈答されている。また、県外からの観光客が土産として求めることも少なくないため、一部の菓子店では年間を通じて販売している。
脚注
[編集]- ^ みきお『ながさきももかすてら』1996年8月1日。ISBN 477335710X。 NCID BA89243560。
- ^ 福田, 一志、古門, 雅高『伊木力遺跡Ⅱ』 134巻長崎県長崎市江戸町2-13〈長崎県文化財調査報告書〉、1997年3月31日(原著1997年3月31日)。doi:10.24484/sitereports.14759。 NCID BN15106099 。
- ^ 諫早市役所