梅の本鶯斎
表示
梅の本 鶯斎(うめのもと おうさい、生没年不詳)とは、江戸時代の浮世絵師。兄は作家の梅亭金鵞[1]。
来歴
[編集]歌川国芳の門人。梅里、鶯斎と号す。作画期は嘉永から慶応の頃にかけてで、錦絵のほか滑稽本の挿絵などを描いた。兄・金鵞の著者『妙竹林話七偏人』の作画も手掛けた[2]。
作品
[編集]- 『いろは文庫』 人情本 ※天保頃、二代目為永春水作
- 『安政見聞録』 ※安政3年(1856年)刊行。一梅斎芳晴との作画
- 『妙竹林話七偏人』 滑稽本 ※梅亭金鵞作、安政4年 - 文久3年(1863年)刊行
- 『毬唄三人娘』 人情本 ※松亭金水作、文久2年 - 慶応元年(1865年)刊行。落合芳幾、月岡芳年と共画
- 『春色野咲廼梅』 人情本 ※梅亭金鵞作、慶応元年刊行
- 「麻疹護調延寿鑑」 大判錦絵2枚続 静岡県立中央図書館所蔵 ※文久2年(1862年)
脚注
[編集]- ^ 「江戸ッ子のチヨン髷」国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ 「日本名著全集 江戸文芸之部 第14巻 (滑稽本集)」国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ 「浮世絵類考 (岩波文庫 ; 2785-6)」国立国会図書館デジタルコレクション
参考文献
[編集]- 飯島虚心 『浮世絵師便覧』 蓬枢閣、1893年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり。17コマ目。
- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年