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棋太平

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
棋太平(きたへい)
ジャンル 将棋ソフト
対応機種 X1/turbo
開発元 エス・ピー・エス
発売元 エス・ピー・エス
人数 1人または2人
メディア 5インチ2D
発売日 日本 1985年8月
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棋太平』(きたへい)は、1985年8月[1]エス・ピー・エスより発売されたX1/turbo将棋ゲームソフト。本ソフトはその後も多くの機種に移植され、発売元のエス・ピー・エスにとって看板製品となった。X68000版では『棋太平68K』のタイトルで発売され、後にWindows版の元となった[2]。通信将棋バトル棋太平のサービスが開始され、PC版とネット版を統合の際にはそれぞれの開発チームが異なっていたため混乱したという[3]

概要

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エス・ピー・エスの将棋ソフトとしては『HP王将』(MZ-2200版、X1版、MZ-1500版以外は『王将』の名称でキャリーラボMSX版はマイクロキャビン)より発売されていた)を前身とする[1][注釈 1]

  • 『HP王将』の機能は全て引き継いでいる[4]
  • 盤の上下をひっくりかえす機能がついており、立場を逆転することができる[4]
  • まったく新しい思考ルーチンにより強さ、スピードアップ[4]
  • 自由に定跡を登録[4]
  • グラフィックと漢字表示[4]
  • 人対人の将棋盤として使用可能[4]
  • テンキー・ジョイスティック・マウスが使える[5]
  • 雰囲気をだすため手カーソルで指す[5]
  • コンピューターが人間の指す手を覚えて思考ルーチンが成長、ワン・パターンがなくなり同じ手で何度も勝つことがなくなる[5]
  • 対局を再現することが出来る[5]
  • まったがある[5]

当時の広告には、『棋太平の、その強さのイメージを騎馬武者に求めました。パッケージやオープニングタイトルの騎馬武者は、HP王将の単なるバージョンアップではないという事を意味しています。』としている[4]。 後にエス・ピー・エスでは本ソフトの棋力をアマ5、6級としている[1]

シリーズ一覧

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No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数 備考
1 棋太平 日本 1985年8月
X1/turbo [X1]
MZ-2200/2000 [MZ22]
PC-8801/mkII/SR [PC88]
MZ-2500 [MZ25]
エス・ピー・エス エス・ピー・エス [X1]5インチフロッピーディスク
カセットテープ
[MZ22]5インチフロッピーディスク
カセットテープ
[PC88]5インチフロッピーディスク
カセットテープ
[MZ25]3.5インチフロッピーディスク
2 棋太平 日本 1986年
FM-7/77/AV [FM7]
PC-9800シリーズ
FMR-30/50/60/70
J3100
OASYS 30AX(SX)401
OASYS 30AF3
エス・ピー・エス エス・ピー・エス [FM7]3.5インチフロッピーディスク
5インチフロッピーディスク
カセットテープ
3 棋太平 日本 1986091986年9月
[6]
MSX2 マイクロキャビン マイクロキャビン ROM
4 棋太平68K 日本 1991年5月
[1]
X68000 エス・ピー・エス エス・ピー・エス フロッピーディスク
5 本将棋 日本 1994年11月25日
ゲームボーイ イマジニア イマジニア ROMカートリッジ [注釈 2]
6 棋太平 for Windows95 日本 1995年
Windows エス・ピー・エス エス・ピー・エス
7 スーパー将棋3 棋太平 日本 1995年12月29日
スーパーファミコン I'MAX I'MAX ロムカセット
8 インターネット将棋棋太平 日本 1998年
Windows エス・ピー・エス エス・ピー・エス
9 棋太平GOLD 日本 1999年
Windows ネットビレッジ ネットビレッジ
10 棋太平GOLD 日本 199911181999年11月18日
ドリームキャスト ネットビレッジ ネットビレッジ T-39801M
11 プロジェクトEGG
棋太平68K
日本 201302052013年2月5日
Windows エス・ピー・エス D4エンタープライズ ダウンロード [7]
12 プロジェクトEGG
棋太平 PC-8801
日本 201305142013年5月14日
Windows エス・ピー・エス D4エンタープライズ ダウンロード [8]

脚注

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注釈

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  1. ^ なおキャリーラボでは王将をバージョンアップした自社ブランド名義の将棋ソフト『飛車』を開発、王将シリーズとしてPC-6001mkIIなどシャープ製以外の機種に移植、発売した。
  2. ^ 棋太平8ビット版を移植したもの。週刊将棋監修。

出典

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  1. ^ a b c d SPS博物館”. Wayback Machine. エス・ピー・エス (2004年4月14日). 2023年11月9日閲覧。
  2. ^ 電波新聞社 マイコンBASICマガジン1994年12月号 p.209 SPSスピリッツ
  3. ^ 週刊ソフトニュース 98.09.10号”. Wayback Machine. Vector (1998年9月10日). 2023年11月9日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g 電波新聞社 マイコンBASICマガジン1985年09月号 広告
  5. ^ a b c d e 電波新聞社 マイコンBASICマガジン1985年10月号 広告
  6. ^ マイクロキャビン 作品リスト[コンシューマソフトウェア]” (PDF). マイクロキャビン (2014年3月24日). 2023年11月9日閲覧。
  7. ^ 株式会社D4エンタープライズ » Blog Archive » 『プロジェクトEGG』にて 2013年2月5日に『棋太平68K(X68000版)』をリリース”. D4エンタープライズ. D4エンタープライズ (2013年2月5日). 2023年11月9日閲覧。
  8. ^ 株式会社D4エンタープライズ » Blog Archive » 『プロジェクトEGG』にて 2013年5月14日に『棋太平(PC-8801版)』をリリース”. D4エンタープライズ. D4エンタープライズ (2013年5月14日). 2023年11月9日閲覧。