森まさあき
森 まさあき(もり まさあき、1955年 - )は、日本のアニメーター、キャラクターデザイナー。静岡県静岡市出身。本名、森雅章。
東京造形大学名誉教授。日本アニメーション協会副会長。数多くのSFX(特殊効果映像)、アニメーションCMを手がける。日本におけるクレイアニメーションの第一人者。
略歴
[編集]中央大学商学部会計学科卒業。レイ・ハリーハウゼンに触発されて、大学在学中から8mmフィルムによるコマ撮り怪獣映画の自主制作を独学にて始める。「CMシリーズ」(1976)でFUJI FILM主催 FUJI8mmコンテスト1977年「学生賞」、「麻婆豆腐との遭遇」(1977)でPARCO主催JPCFコンテスト1977年「PARCO賞」など受賞。
伝説のSFビジュアル誌「スターログ」日本版のライターとして特撮解説記事などを担当しながら、1980年(株)アニメーションスタッフルームに入社。ディレクター、アニメーターとしてアニメーション及びエフェクトを多用した多くのCMを手掛ける。
同社にてモーションコントロールカメラを多用した映像や初期のCGなども数多く手掛けるが、作り手の個性が出しにくいCGに疑問を感じていた1986年頃より、粘土<クレイ>を素材としたアニメーションを手掛け始め、自ら創り動かすアナログ作業の素晴らしさに開眼。CMや番組オープニング、展示映像などで、次々とクレイアニメーション作品を生み出す。 特にフジTVとんねるずのみなさんのおかげです 番組オープニング**「ガラガラヘビがやってくる」(1991)は企画、演出、キャラクターデザイン、アニメーションまでをこなし、代表作となった。
1989年フリーとなり、1990年(有)モリクラフトアニメーション設立。クレイアニメを中心に、手作りのクラフト・アニメーションを目指す。(2006年に会社形態は解体)
2005年より東京造形大学に着任、専任教授となり学生へのアニメーションの教育指導に励む。2017年より副学長を務めた後、2021年同大学の名誉教授となる。現在はフリーとして創作活動をする。
日本人離れしたポップな色合いと、個性的なキャラクターデザイン、抜群のアニメーションセンスが特徴。
代表作
[編集]TVCM
[編集]- S&B スパイス&ハーブ、マジック・ソルト
- 花王スーパーメリーズ (2012年まで)
- 東都自動車グループ
- 任天堂 ピクミン2
- DyDo 葉の茶
- 博多ぽてと
- チロルチョコレート バラエティパック
- 小学館コロコロコミック でんじゃらすじ~さん
- ロート製薬セラシーン
- LION プライム
- 東リ パネルカーペット
- 出光まいどカード
- 日産プレーリー など
TV番組
[編集]- NHKみんなのうた
- 「サボテンがにくい」(1988)
- 「こたつむすめでテケテケテ」(1988)
- 「サイボウの不思議」(2004)
- フジTVとんねるずのみなさんのおかげです 番組オープニング
- 「ガラガラヘビがやってくる」(1991)
- 「がじゃいも」(1992)
ミュージックビデオ
[編集]- ミニモニ。「ミニモニ。テレフォン!リンリンリン」 (2002)
- (アニメーション)
- 光GENJI「あの日の忘れもの」(1990)「虹色夏物語」収録
- (アニメーション)
- 小泉今日子「ひどい顔して愛シテ 」(1987)「ファンタージェン」収録
- (演出・アニメーション)
映画
[編集]- 「CMシリーズ」 8mm(1976)
- 「The Story of a Man」 8mm(1977)
- 「麻婆豆腐との遭遇」 8mm(1977)
- 「The Godfather of Fantasy」 8mm(1978)
- 「竹取物語」 16mm(1979)ぴあ制作 脚本・監督:天草まゆみ
- アニメーション・技術監督・撮影・美術・編集:森まさあき
- 連句アニメーション「冬の日」(2003) 企画・監督:川本喜八郎
- 松尾芭蕉の連句、第30句の脚本・監督・アニメーションを担当。
- 「死者の書」(2005)監督:川本喜八郎 メインアニメーターとして参加。