森嶋太郎
表示
森嶋 太郎(もりしま たろう、1903年4月22日 - 1989年8月8日[1])は、日本の数学者。東京理科大学名誉教授。和歌山県出身[1]。
数論、代数学を東京大学で学ぶ。フェルマー予想に取り組んだことで知られる。津田塾大学、陸軍士官学校の教授も務めた[1]。1979年勲三等瑞宝章受章[1]。
定理
[編集]mを31以下の素数としよう。 p を素数とし、 x, y, z を xp + yp = zp がなりたつ正整数とする。そして p が xyz を割り切らないとする。 このとき p2 は mp − 1-1 を割り切る[2][3][4]。
批判
[編集]Gundersonはその博士論文の中で、上の定理の証明の問題点を挙げた。 A. Granvilleらも同意し、森嶋の証明を承認できないとしている[5]。鈴木治郎は上の定理の31を113まで拡張した論文を提出した[6]。
著書
[編集]- 『高等代数論』三省堂出版、1947年
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d 『現代物故者事典 1988~1990』(日外アソシエーツ、1993年)p.641
- ^ Morishima, Taro (January 1952). “On Fermat's Last Theorem (Thirteenth Paper)”. Transactions of the American Mathematical Society 72 (1): 67–81. doi:10.2307/1990655. JSTOR 1990655.
- ^ Morishima, Taro; Y Karamatsu (1990). Collected papers of Taro Morishima. Kingston, Ontario, Canada: Queens University
- ^ “A Guide to the H. S. Vandiver Papers, 1889-1977”. The Center for American History at the University of Texas at Austin. 2006年11月28日閲覧。
- ^ THE FIRST CASE OF FERMAT'S LAST THEOREM IS TRUE FOR ALL PRIME EXPONENTS UP TO 714,591,416,091,389
- ^ On the Generalized Wieferich Criteria