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植生帯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

植生帯(しょくせいたい、英語: vegetation zone)は、植生の分布のことである[1]。植生帯は主に降水量気温により規定される[1]

水平分布

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水平分布は、水平的な植生分布のことである[2]

十分な降水量がある場合は、気温の変化に応じて植生が変化する[1]。概ね緯度に沿って植生が変化し、熱帯では熱帯多雨林亜熱帯では亜熱帯多雨林、暖温帯では照葉樹林、冷温帯では夏緑樹林亜寒帯では針葉樹林寒帯ではツンドラが卓越する[1]。このほか、大陸性気候海洋性気候か、大陸の西岸か東岸かによる植生の差異も存在する[3]

他方、降水量が変化する場合は、年中湿潤な地域では多雨林雨季乾季が分かれる地域では雨緑樹林地中海性気候の地域では硬葉樹林、亜熱帯の半乾燥地域ではサバナ、温帯の半乾燥地域ではステップ、乾燥地域では砂漠が卓越する[1]

垂直分布

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垂直分布は、標高に応じた垂直的な植生分布である[2]気温減率に従い標高が高くなるほど気温が低下することに伴い、植生が変化する[2]

脚注

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  1. ^ a b c d e 清水 2017, p. 430.
  2. ^ a b c 清水 2017, p. 432.
  3. ^ 清水 2017, p. 431.

参考文献

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  • 清水善和 著「世界の生態気候帯」、小池一之・山下脩二・岩田修二漆原和子小泉武栄・田瀬則雄・松倉公憲・松本淳・山川修治 編『自然地理学事典』朝倉書店、2017年、430-433頁。ISBN 978-4-254-16353-7