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椎名篤子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
椎名 篤子
SHIINA Atsuko
誕生 1955年(68 - 69歳)
日本の旗
Atsuko Shiina
職業 作家ジャーナリスト
ウィキポータル 文学
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椎名 篤子(しいな あつこ、1955年 - )は、日本ノンフィクション作家ジャーナリスト

日本子ども虐待防止学会副会長、児童虐待防止全国ネットワーク理事を歴任[1]

来歴

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駒澤大学文学部歴史学科卒業[2]

1993年、こども虐待を医療側から描いた『親になるほど難しいことはない』を刊行。これを原作にしたささやななえの漫画『凍りついた瞳』が、 『YOU (雑誌)』1994年9月号から1995年7月号まで連載され、のちに単行本として出版される。児童虐待の実例を基にした作品で、その後『続 凍りついた瞳』『新 凍りついた瞳』とシリーズ化された[3][4]

『凍りついた瞳』は多くの国会議員へ配布され、2000年の児童虐待防止法(児童虐待の防止等に関する法律)制定への後押しをしたと言われている[5]

この作品により2004年、ささやと椎名はエイボン女性年度賞教育賞を受賞[6][7][8] [9] [10] [11] [12]

著書

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  • 『親になるほど難しいことはない』 上出弘之監修、講談社 1993年1月[13]
  • 編『凍りついた瞳が見つめるもの : 被虐待児からのメッセージ』 集英社 1995年11月
  • 編『凍りついた瞳が見つめるもの : 被虐待児からのメッセージ』 集英社〈集英社文庫〉 1997年5月
  • 『虐待で傷ついたこころのための本』大和書房 1998年6月
  • 『ちいさなわたしをだきしめて』入江紀子(絵) 集英社 1998年11月
  • 『家族「外」家族 : 精神科に駆け込む子どもたち』集英社文庫
  • 『親になるほど難しいことはない :「子ども虐待」の真実』 集英社〈集英社文庫〉 2000年8月
  • 共著 高橋重宏『子ども虐待 : 子どもへの最大の人権侵害』有斐閣、2001年。ISBN 4641076421全国書誌番号:20190829https://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641173392 (小宮純一、萩原絹代、山本真実、友川礼、中谷茂一、庄司順一、才村純、奥山真紀子、影山秀人、谷口和加子)
  • 『新 凍りついた瞳』 集英社、2003年9月
  • 『新 凍りついた瞳 : 「子ども虐待」のない未来への挑戦』 集英社〈集英社文庫〉 2007年2月
  • 『「愛されたい」を拒絶される子どもたち : 虐待ケアへの挑戦』大和書房 2007年7月
  • 『がれきの中の天使たち : 心に傷を負った子どもたちの明日』集英社 2012年1月
  • 編著『凍りついた瞳2020 : 虐待死をゼロにするための6つの考察と3つの物語』 集英社 2019年11月
  • 編著『イギリスの子ども虐待防止とセーフガーディング』明石書店 2019年12月[14]

寄稿

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  • 津雲むつみ著『新編 闇の果てから』解説[15]
  • 医学書院「保健師ジャーナル」77巻2号(2021年2月)「産後ケアに関わる保健師さんへのメッセージ?子ども虐待の取材と支援の経験から言えること」[16]

原作漫画

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  • 『凍りついた瞳 : 子ども虐待ドキュメンタリー』ささやななえ著 集英社 1995年11月
  • 『凍りついた瞳 : 子ども虐待ドキュメンタリー』ささやななえ著 集英社〈YOU漫画文庫〉 1996年12月
  • 『続 凍りついた瞳 被虐待児からの手紙 : 子ども虐待ドキュメンタリー』ささやななえ著 集英社 1996年11月
  • 『家族の中の迷子たち』鈴木雅子著 集英社 1998年5月
  • 『続 凍りついた瞳 被虐待児からの手紙 : 子ども虐待ドキュメンタリー』ささやななえ著 集英社〈YOU漫画文庫〉 1999年3月
  • 『新 凍りついた瞳 : 子ども虐待ドキュメンタリー』ささやななえ著 集英社 2003年9月
  • 『愛ときずな : 虐待ケアへの挑戦』ごとう和著 秋田書店 2010年10月
  • 『新 凍りついた瞳 : 子ども虐待ドキュメンタリー』ささやななえ著 集英社〈集英社文庫〉 2012年10月

講演など

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  • 2004年3月28日 NPO法人日本子どもソーシャルワーク協会公開講座「児童虐待の現状と提言」講師 世田谷区砧区民会館
  • 2004年11月8日「函館に自立援助ホームを」立ち上げる会」講演会 渡島合同庁舎3階講堂[17]
  • 2004年11月「第30回 全国児童相談所研究セミナー」
  • 2004年12月4日「全国自立援助ホーム連絡協議会・埼玉セミナー」基調講演 彩の国すこやかプラザ[18]
  • 2005年2月13日「児童虐待防止啓発セミナー」福島市保健福祉センター[19]
  • 2006年1月23日 人権問題都民講座「児童虐待 - 予防・発見から自立支援まで -」講師[20]
  • 2007年11月10日 シンポジウム「児童虐待対策の今、そして、これから」パネリスト 熊本県テルサ[21]
  • 2008年3月30日 センター開設一周年シンポジウム基調講演「子どもの虐待から見える子どもと家族」獨協大学[22]
  • 2010年10月 子ども虐待防止オレンジリボン運動「2010年度公式ポスターコンテスト」審査員[23]
  • 2010年12月23日 福井県「児童虐待防止について考える教育講演会」ユー・アイふくい[24]
  • 2018年6月13日 シンポジウム「親になるほど難しいことはない」パシフィコ横浜 会議センター[25]

出典

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  1. ^ 厚生労働省. “『11月10日 シンポジウム「児童虐待対策の今、そして、これから」パネリスト』2007年9月”. 2023年3月12日閲覧。
  2. ^ 紀伊國屋書店. “『「愛されたい」を拒絶される子どもたち―虐待ケアへの挑戦』”. 2023年3月12日閲覧。
  3. ^ 日本教育新聞. “「新 凍りついた瞳」2003.10”. 2023年3月12日閲覧。
  4. ^ 朝日新聞. “「ささやななえこ「凍りついた瞳」 貧困・育児環境・孤独…子どもへの虐待、瞳の奥の叫び」2020.10”. 2023年3月12日閲覧。
  5. ^ 大井 2014, p. 65.
  6. ^ 国立国会図書館. “「新春特別対談・児童虐待と法医学」2004.1”. 2023年3月12日閲覧。
  7. ^ 日本共産党. “「虐待防止パレード/子らに希望ある未来」2006年11月”. 2023年3月12日閲覧。
  8. ^ 日本子どもソーシャルワーク協会. “「活動の理念・沿革・賛同人」2014.7”. 2023年3月12日閲覧。
  9. ^ サイゾーpremium. “「マンガこそ福祉を学ぶ最良の教科書だ――貧困から発達障害」2018.12”. 2023年3月12日閲覧。
  10. ^ 毎日新聞. “「記者のきもち:「凍りついた凝視」2019.6”. 2023年3月12日閲覧。[リンク切れ]
  11. ^ newsweekjapan. “『「しつけか虐待か?」が不毛な議論である理由』2020.4”. 2023年3月12日閲覧。
  12. ^ ストリートチルドレンを考える会. “「『凍りついた瞳』集英社 ささや ななえ (イラスト), 椎名篤子(原著)」2022.7”. 2023年3月12日閲覧。
  13. ^ 講談社. “「親になるほど難しいことはない」1993年”. 2023年3月12日閲覧。
  14. ^ 明石書店. “「椎名篤子」”. 2023年3月12日閲覧。
  15. ^ 文化庁. “「新編 闇の果てから2 - メディア芸術データベース」”. 2023年3月12日閲覧。
  16. ^ 医書.jp. “「産後ケアに関わる保健師さんへのメッセージ?子ども虐待の取材と支援の経験から言えること」保健師ジャーナル77巻2号(2021年2月行)”. 2023年3月12日閲覧。
  17. ^ ehako.com. “『「函館に自立援助ホームを」立ち上げる会が発足』2004.10”. 2023年3月12日閲覧。[リンク切れ]
  18. ^ シドさんの里親. “「2004年(第30回)全国児童相談所研究セミナー」2004.11”. 2023年3月12日閲覧。
  19. ^ 人権ライブラリー. “「児童虐待防止啓発セミナー」2005.2”. 2023年3月12日閲覧。
  20. ^ 東京都人権啓発センター. “「平成17年度人権問題都民講座 児童虐待予防・発見から自立...」2005”. 2023年3月12日閲覧。
  21. ^ 子どもの虹情報研修センター. “「子どもの虐待防止推進全国フォーラム in くまもと」2007.11”. 2023年3月12日閲覧。
  22. ^ 獨協大学. “「センター開設一周年シンポジウム基調講演」2008.3”. 2023年3月12日閲覧。
  23. ^ オレンジリボン運動. “「2010年度公式ポスターコンテスト結果発表 - 子ども虐待防止」2010.10”. 2023年3月12日閲覧。
  24. ^ 福井県. “「教育講演会(児童虐待防止に関する講演会)」2010年12月”. 2023年3月12日閲覧。
  25. ^ 日本看護協会. “6月13日シンポジスト「親になるほど難しいことはない」2018.6”. 2023年3月12日閲覧。[リンク切れ]

外部リンク

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