楠藤吉左衛門
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楠藤 吉左衛門(なんとう きちざえもん、1652年(承応元年) - 1724年(享保9年))は、阿波国名東郡島田村出身の地主で肝煎。子は楠藤善平、孫は楠藤繁左衛門。末裔にはギタリスト・川竹道夫がいる。
生涯
[編集]地主で庄屋であった吉左衛門は島田村・蔵本村・庄村3か村の新田開発を図るため、私財を投げ打ち元禄5年(1652年)に用水路開削に着手。1699年(元禄12年)に吉左衛門が古い鮎喰川の支流の一つの伏流水を掘り当て袋井用水を完成された。
奉行は楠藤吉左衛門の功を賞し、褒美米三十俵を与えたが辞退し、享保5年(1720年)に阿波国分寺(徳島市国府町矢野)に結願奉納碑を建立。
大正8年(1919年)、従五位を追贈された[1]。袋井用水の水源地には功績を称え「楠藤翁頌徳之碑」が建てられている。
脚注
[編集]- ^ 田尻佐 編『贈位諸賢伝 増補版 上』(近藤出版社、1975年)特旨贈位年表 p.49