樽見鉄道ハイモ295-610形気動車
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樽見鉄道ハイモ295-610形気動車 | |
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ハイモ295-617 2018年12月 | |
基本情報 | |
運用者 | 樽見鉄道 |
製造所 | 富士重工業[1] |
種車 | 三木鉄道ミキ300形気動車[2] |
製造初年 | 2002年[1] |
導入年 | 2009年[3] |
総数 | 1両[3] |
運用開始 | 2009年3月1日[4] |
主要諸元 | |
軌間 | 1,067 mm |
最高速度 | 95[6] km/h |
車両定員 |
116名 (座席57名)[6] |
自重 | 29.7 t[6] |
全長 | 18,500[5] mm |
車体長 | 18,000 mm |
全幅 | 3,090[5] mm |
車体幅 | 2,700 mm |
全高 | 4,000[5] mm |
車体高 | 3,690 mm |
床面高さ | 1,240 mm |
車体 | 普通鋼[8] |
台車 |
揺れ枕:上枕式空気ばね 軸箱支持:ペデスタル式 FU50D/FU50T[6] |
車輪径 | 810 mm[9] |
固定軸距 | 1,900 mm[10] |
台車中心間距離 | 13,000 mm |
機関 | 日産ディーゼル製PF6HT03ディーゼルエンジン[5] |
機関出力 | 217 kW (295 PS) / 2,100 rpm[6] |
変速機 | 液体式(SCAR0.91B-4D1) [6] |
変速段 | 変速2段、直結1段[8] |
制動装置 | SME[6] |
保安装置 | ATS-ST[7] |
樽見鉄道ハイモ295-610形気動車 (たるみてつどうハイモ295-610がたきどうしゃ)は、2002年(平成14年)に製造された三木鉄道ミキ300-105を2009年(平成21年)に譲受した樽見鉄道の気動車である[2]。
概要
[編集]三木鉄道三木線が2008年(平成20年)3月末に廃止となった際[11]、ミキ300形のうち2両は競売にかけられ、この内2002年製であるミキ300-105は樽見鉄道が落札[12]、ハイモ295-617となった[2]。
形式名「ハイモ」は「ハイスピードモーターカー」の略、295は馬力表示の機関出力を意味している[13]。樽見鉄道にはすでにほぼ同型のハイモ295-510形が存在したが、ハイモ295-510形は車内がロングシートだった一方、ミキ300形はセミクロスシートだったため、別形式となった[7]。
構造
[編集]-
三木鉄道塗装時代の姿
-
車内
→詳細は「三木鉄道ミキ300形気動車」を参照
車体・走行装置は基本的に種車の物が踏襲されている。入線当初は塗装も変更されなかった[2]が、2014年(平成26年)10月にケーブルテレビ局の広告塗装に変更されている[14]。
車歴
[編集]形式 | 車両番号 | 製造 | 三木番号 | 三木廃止 | 樽見入籍 | 廃車 |
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ハイモ295-610 | ハイモ295-617 | 2002年12月[1] | ミキ300-105[3] | 2008年3月[11] | 2009年3月[3] | - |
運用
[編集]ミキ300-105は2008年(平成20年)12月9日から11日にかけて三木駅から本巣駅まで陸送され[15]、ハイモ295-617に改番、試運転ののち[16]2009年(平成21年)3月1日から営業運転に使用され[4]、代替としてハイモ230-301が廃車された[17]。以後は樽見鉄道全線で使用されている。
出典
[編集]- ^ a b c 『鉄道車両年鑑2003年版』p218
- ^ a b c d 『鉄道車両年鑑2009年版』p123
- ^ a b c d 『鉄道車両年鑑2009年版』p224
- ^ a b 『樽見鉄道ハイモ295-617、営業運転を開始』
- ^ a b c d 『私鉄気動車30年』p171
- ^ a b c d e f g 『新車年鑑1999年版』p174
- ^ a b 『樽見鉄道の車両』
- ^ a b 『新車年鑑1999年版』p128
- ^ 『鉄道ピクトリアル』通巻658号p52
- ^ 『鉄道ピクトリアル』通巻685号p104
- ^ a b 『鉄道車両年鑑2008年版』p126
- ^ 『三木鉄道:車両競売、岐阜・樽見鉄道へ1車両』
- ^ 『レイルマガジン』通巻230号付録p16
- ^ 『樽見鉄道ハイモ295-617の塗装が変更される』
- ^ 『三木鉄道ミキ300-105が樽見鉄道へ』
- ^ 『もと三木鉄道ミキ300-105→樽見鉄道ハイモ295-617が試運転を実施』
- ^ 『鉄道車両年鑑2009年版』p124
参考文献
[編集]書籍
[編集]- 寺田 祐一『私鉄気動車30年』JTBパブリッシング、2006年。ISBN 4-533-06532-5。
雑誌記事
[編集]- 『鉄道ピクトリアル』通巻582号「新車年鑑1999年版」(1999年10月・電気車研究会)
- 藤井信夫、大幡哲海、岸上明彦「各社別車両情勢」 pp. 91-107
- 三木鉄道(株)鉄道部 関根 正司「三木鉄道 ミキ300形」 pp. 128
- 「車両諸元表」 pp. 174-175
- 『鉄道ピクトリアル』通巻685号「【特集】関西地方のローカル私鉄」(2000年5月・電気車研究会)
- 鈴木宏治「現有私鉄概説 北条鉄道」 pp. 97-101
- 鈴木宏治「現有私鉄概説 三木鉄道」 pp. 101-104
- 『レイルマガジン』通巻230号付録(2002年11月・ネコ・パブリッシング)
- 岡田誠一「民鉄・第三セクター鉄道 現有気動車ガイドブック2002」 pp. 1-32
- 『鉄道ピクトリアル』通巻738号「鉄道車両年鑑2003年版」(2003年10月・電気車研究会)
- 岸上 明彦「2002年度民鉄車両動向」 pp. 109-130
- 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 208-219
- 『レイルマガジン』通巻250号(2004年7月・ネコ・パブリッシング)
- 寺田 祐一「私鉄・三セク気動車 141形式・585輌の今!」 pp. 4-50
- 『鉄道ピクトリアル』通巻810号「鉄道車両年鑑2008年版」(2008年10月・電気車研究会)
- 岸上 明彦「2007年度民鉄車両動向」 pp. 122-151
- 『鉄道ピクトリアル』通巻825号「鉄道車両年鑑2009年版」(2009年10月・電気車研究会)
- 岸上 明彦「2008年度民鉄車両動向」 pp. 108-134
- 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 222-235
Web資料
[編集]- “三木鉄道:車両競売、岐阜・樽見鉄道へ1車両 /兵庫”. 毎日新聞 (2008年9月2日). 2008年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年9月4日閲覧。
- “三木鉄道ミキ300-105が樽見鉄道へ”. railf.jp (2008年12月12日). 2017年8月6日閲覧。
- “もと三木鉄道ミキ300-105→樽見鉄道ハイモ295-617が試運転を実施”. railf.jp (2009年2月24日). 2017年8月6日閲覧。
- “樽見鉄道ハイモ295-617、営業運転を開始”. railf.jp (2008年3月2日). 2017年8月6日閲覧。
- “樽見鉄道ハイモ295-617の塗装が変更される”. railf.jp (2014年10月19日). 2017年8月6日閲覧。
- “樽見鉄道の車両”. 樽見鉄道. 2017年6月25日閲覧。
外部リンク
[編集]- “樽見鉄道の車両”. 樽見鉄道. 2017年6月25日閲覧。