次数直径問題
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グラフ理論において次数直径問題とは、最大次数がdで直径がkのグラフのうち頂点数が最大となるグラフGを見つけよ、というものだ。Gの頂点数はムーア・バウンドによって上から抑えられる。1<kで2<dのときムーアバウンドに一致するグラフ(ムーアグラフ)で構成できているものはピーターセングラフとホフマンシングルトングラフである。k=2でd=57のときにムーアバウンドに一致するグラフが存在しうるが、いまだ構成されておらず未解決の問題である。一般的に最大次数と直径が与えられたときの最大頂点数はムーアバウンドよりも小さくなる。
ムーアバウンド
[編集]最大次数dと直径kのグラフのうち最大の頂点数を とする。 となるはムーアバウンドと呼ばれ以下のようになる。
ムーアバウンドに到達するグラフは非常に少ないことが示されている。の漸近的な振る舞いは となる。
について考えよう。任意のkに対して と予想されている。 と については既に証明されている。また一般的に が成り立つ。
関連項目
[編集]- Cage(英語)
- Table of degree diameter graphs(英語)
- Table of vertex-symmetric degree diameter digraphs(英語)
- Maximum degree-and-diameter-bounded subgraph problem(英語)
参考文献
[編集]- Bannai, E.; Ito, T. (1973), “On Moore graphs”, J. Fac. Sci. Univ. Tokyo Ser. A 20: 191–208, MR0323615
- Hoffman, Alan J.; Singleton, Robert R. (1960), “Moore graphs with diameter 2 and 3”, IBM Journal of Research and Development 5 (4): 497–504, doi:10.1147/rd.45.0497, MR0140437
- Singleton, Robert R. (1968), “There is no irregular Moore graph”, American Mathematical Monthly (Mathematical Association of America) 75 (1): 42–43, doi:10.2307/2315106, MR0225679
- Miller, Mirka; Širáň, Jozef (2005), “Moore graphs and beyond: A survey of the degree/diameter problem”, Electronic Journal of Combinatorics Dynamic survey: DS14