歌川信勝
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歌川 信勝(うたがわ のぶかつ、生没年不詳)とは、江戸時代の大坂の浮世絵師。
来歴
[編集]歌川貞升の門人、大坂の人。はじめは柳川重信の門人だったかといわれている。歌川の画姓を称し哲斎と号す。作画期は文政から天保の頃にかけてで、役者絵を残す。
作品
[編集]- 「書写山ノ鬼若丸・市川白猿」 池田文庫所蔵 大判錦絵 ※文政12年(1829年)9月、大坂中の芝居『鬼若名残髻』より
- 「小栗判官兼氏・嵐璃寛」 大判錦絵 ボストン美術館所蔵 ※天保4年(1833年)正月、中の芝居『姫競双葉絵草紙』より。「まはゆしや 花のあたりの この日の出」の画賛あり
- 「二代目嵐璃寛の死絵」 大判錦絵 ボストン美術館所蔵 ※天保8年
- 「菅相々・尾上梅幸」 大判錦絵 ボストン美術館所蔵 ※天保13年3月、大坂竹田芝居『菅原伝授手習鑑』より
参考文献
[編集]- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年
- 吉田漱 『浮世絵の基礎知識』 大修館書店、1987年
- 『上方役者絵集成』(第2巻) 財団法人阪急学園池田文庫、1998年
- 『上方役者絵集成』(第3巻) 財団法人阪急学園池田文庫、2001年