歌川芳久
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歌川 芳久(うたがわ よしひさ、生没年不詳)とは、江戸時代の浮世絵師。
来歴
[編集]歌川国芳の門人。歌川の画姓を称し一長斎と号す。作画期は嘉永から文久の頃にかけてで、錦絵や合巻の見返しの絵などを描いている。
作品
[編集]- 『黄金水大尽盃』 合巻 ※為永春水作。第十五編上、画中の衝立に「一長斎芳久画」とあり[1]。文久3年(1863年)刊行。
- 『新編朝日物譚』 合巻 ※柳亭種彦作、文久3年刊行。第二編、三編見返しの絵を描く。
- 「よび出しがるた若紫源氏合」 双六絵 早稲田大学図書館所蔵 ※落合芳幾と共画、越村屋平助版
- 「新渡舶来大象之図」 大判2枚続 江戸東京博物館所蔵 ※文久3年。春亭京鶴賛、一長斎芳久画の落款。辻岡文助版
参考文献
[編集]- 井上和雄編 『浮世絵師伝』 渡辺版画店、1931年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり[2]。
- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年 ※132頁