正しいことを考え実行する会
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正しいことを考え実行する会(ただしいことをかんがえじっこうするかい)は、日本の議員連盟。略称は正しい議連(ただしいぎれん)。
概要
[編集]自由民主党に所属する国会議員らが参加しており、派閥横断型の勉強会である。園田博之や小坂憲次らを中心に2007年8月に結成された[1]。いったん活動を停止していたが、2008年2月より与謝野馨らも加わり活動を再開した[1][2]。
小泉純一郎が提唱した「聖域なき構造改革」に従い、第3次小泉改造内閣の経済財政諮問会議は、2011年度までの基礎的財政収支(プライマリーバランス)黒字化を目標として打ち出した[3][4]。正しい議連に参加する議員は、小泉政権による黒字化目標を支持する者が多い。会合にて園田が「消費税増税は緊急の課題だ。放っておけば福祉の切り捨てにつながる」[1]と述べるなど、増税を伴う財政再建に積極的な姿勢を示している。小泉の掲げたプライマリーバランス黒字化達成を目指し財政再建を主張する議員らは、「財政再建重視派」、「財政タカ派」と呼ばれることが多い。それに対し、2011年度以降への達成時期先延ばしを主張する麻生太郎らは「黒字化目標先送り派」[5]、増税時期の先延ばしを主張する中川秀直らは「上げ潮派」などと呼ばれ、「財政再建重視派」と対立している。なお2010年、与謝野馨会長・園田博之会長代行が自民党を離党したちあがれ日本を結党した。
メンバー
[編集]部会
[編集]経済運営理論研究部会
- 部会統合役 - (空席)
- 部会長 - (空席)
- 部会長補佐 - (空席)
- 部会運営役 - (空席)
- 所属部会員 - 31名
財政運営理論研究部会
- 部会統合役 - (空席)
- 部会長 - (空席)
- 部会長補佐 - (空席)
- 部会運営役 - 上川陽子(無派閥)
- 所属部会員 - 18名
金融運営理論研究部会
- 部会統合役 - (空席)
- 部会長 - 中谷元(谷垣G)
- 部会長補佐 - (空席)
- 部会運営役 - (空席)
- 所属部会員 - 15名
所属していたメンバー
[編集]- 笹川堯(顧問・2009年に落選)
- 山崎拓(顧問・2009年に落選)
- 深谷隆司(副会長・2009年に落選)
- 加藤紘一(顧問・2012年に落選)
- 与謝野馨(会長・2012年に引退)
- 町村信孝(顧問・2015年に死去)
- 小坂憲次(副会長・2016年に死去)
- 谷垣禎一(顧問・2017年に引退)
- 園田博之(顧問・2018年に死去)
- 木村義雄(幹事長・2019年に落選)
- 石原伸晃(事務局長・2021年に落選)
- 山本公一(事務局補佐・2021年に引退)
- 後藤田正純(副幹事長・2022年に議員辞職)
脚注
[編集]- ^ a b c 「『正しい議連』活動再開――与謝野氏も参加」『「正しい議連」活動再開 与謝野氏も参加 - MSN産経ニュース』産経デジタル、2008年2月21日。
- ^ 「正しいことを考え、実行する会」『滋賀市民新聞(中央政界特報)』滋賀報知新聞社、2008年3月11日。
- ^ 経済財政諮問会議『「歳出・歳入一体改革」中間とりまとめ』2006年4月7日。
- ^ 『経済財政運営と構造改革に関する基本方針2006について』2006年7月7日。
- ^ 「麻生氏、景気優先鮮明に――基礎収支黒字化先送り検討――『選挙の顔』を意識――政府・与党内で路線対立」『日本経済新聞』日本経済新聞社、2008年8月6日、3面。