武藤喜一郎
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武藤 喜一郎(むとう きいちろう、1868年(明治元年)5月23日 - 1943年(昭和18年)12月14日)は、日清戦争・日露戦争・第一次世界大戦・戦間期の陸軍軍人。獣医学者・獣医師。陸軍獣医学校長、陸軍獣医総監を歴任した。最終階級は陸軍獣医中将。獣医学博士[1](1902年)、医学博士(1917年)。馬学の研究で知られた。
経歴
[編集]静岡県出身。静岡中学に学んだ[2]。1892年(明治25年)、東京帝国大学農科大学獣医科卒業。1902年(明治35年)、獣医学博士(東京帝国大学)、1917年(大正6年)、医学博士を取得。
1892年(明治25年)12月20日、陸軍三等獣医。1895年(明治28年)1月8日、陸軍二等獣医。1897年(明治30年)10月25日、陸軍一等獣医。1902年(明治35年)11月15日、陸軍三等獣医正。1905年(明治38年)9月18日、陸軍二等獣医正。1910年(明治43年)11月30日補、第1師団獣医部長兼陸軍獣医学校教官。
1911年(明治44年)11月22日、陸軍一等獣医正。1913年(大正2年)9月6日、陸軍獣医学校長[3]。1918年(大正7年)3月30日、陸軍獣医監。1925年(大正14年)1月21日、陸軍獣医総監。1926年(大正15年)3月2日待命、同3月22日、予備役。1931年(昭和6年)4月1日、後備役[4]。1935年(昭和10年)4月1日、退役。1937年(昭和12年)2月15日、陸軍獣医中将(階級呼称変更)。この間、化学製品会社顧問を兼務。馬学の獣医学的研究に貢献、軍馬の保全対策に尽力した。
栄典
[編集]- 1906年(明治39年)4月1日 功四級金鵄勲章, 勲四等旭日小綬章, 明治三十七八年従軍記章
- 1914年(大正3年)5月16日 勲三等瑞宝章[5]
- 1918年(大正7年)5月23日 中華民国:三等文虎勲章佩用允許
- 1926年(大正15年)2月15日 正四位[6]
- 1926年(大正15年)4月21日 従三位(特旨)[7]
- 1940年(昭和15年)8月15日 紀元二千六百年祝典記念章
著書
[編集]単著
[編集]- 『獣醫藥物學』吐鳳堂 1902(初版)
- 『獸醫藥理學』克誠堂書店 1902(初版)
共著
[編集]- 『獣医調剤術並薬用法』 武藤喜一郎, 内田喜代松 克誠堂書店 1933
- 『獸醫内科學講本』 武藤喜一郎, 城井尚義 克誠堂書店 : 吐鳳堂書店 1915.3-1917(初版)
脚注
[編集]- ^ 官報第5622号 明治35年4月5日(土曜日)
- ^ 『静中・静高同窓会会員名簿』平成15年度(125周年)版 43頁。
- ^ 官報第334号 大正2年9月8日(月曜日)
- ^ 官報第1300号 昭和6年5月4日(月曜日)
- ^ 官報第539号 大正3年5月18日(月曜日)
- ^ 官報第4082号 大正15年4月6日(火曜日)
- ^ 官報第4116号 大正15年5月15日(土曜日)