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歯髄充血

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

歯髄充血(しずいじゅうけつ、pulp hyperemia)とは歯髄疾患の一つで歯髄内の血管血液がたまること。充血と言うが、通常、歯髄充血では充血鬱血を区別しない。可逆性の歯髄疾患であり、歯髄炎の初期症状として、歯髄炎に分類される場合もある。

症状

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自発痛無し。冷熱刺激により疼痛を持つ[1][2]。原因を除去すれば疼痛は持続しない[2]。長引くと歯髄炎に移行する事もある。

原因

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う蝕の細菌を原因とするもののほか、の切削時の摩擦熱や刺激、口腔内の温度の急変などがある。

治療

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通常は、歯髄鎮痛消炎療法覆髄法等で経過観察を行う[1][3]。回復しない場合は抜髄を行うこともある。

出典

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  1. ^ a b 小木曽, p.118
  2. ^ a b 前田、p.96
  3. ^ , p.157

参考文献

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  • 須田英明中村洋 編『エンドドンティクス』(第3版第1刷)永末書店京都市上京区、2010年3月31日。ISBN 978-4-8160-1214-3 
    • 小木曽文内「第8章 歯内療法の診査・診断」『エンドドンティクス』、97-133頁。 
    • 林善彦「第11章 歯髄保護と歯髄保存療法」『エンドドンティクス』、155-169頁。 
  • 安田英一、戸田忠夫 編『歯内治療学』(第2版第6刷)医歯薬出版東京都文京区、2004年1月20日。ISBN 4-263-45418-9 
    • 前田勝正「各論 3章 歯髄疾患 1.歯髄疾患の概要 4.歯髄疾患の臨床病理学と臨床症状」『歯内治療学』、96-102頁。