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殺人機械

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『殺人機械』
ジューダス・プリーストスタジオ・アルバム
リリース
録音 1978年
ジャンル ヘヴィメタル
時間
レーベル CBSイギリスの旗
コロムビア・レコードアメリカ合衆国の旗
プロデュース ジューダス・プリースト
ジェイムズ・ガスリー
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 32位(イギリス[1]
  • 62位(日本[2]
  • 128位(アメリカ[3]
  • ジューダス・プリースト アルバム 年表
    ステンド・クラス
    (1978年)
    殺人機械
    (1978年)
    イン・ジ・イースト
    (1979年)
    テンプレートを表示

    殺人機械』(原題:Killing Machine)は、ジューダス・プリースト1978年に発表した5作目のアルバム。アメリカではタイトルを『Hell Bent for Leather』に変更してリリースされた。

    解説

    [編集]

    音楽的には、重厚さが増した一方で「テイク・オン・ザ・ワールド」等のポップな楽曲も収録され、音楽評論家のスティーヴ・ヒューイはallmusic.comにおいて「『ステンド・クラス』のプログレッシブな複雑さと『ブリティッシュ・スティール』のスタジアム・ロック路線の過渡期の作品」と評している[4]。この頃より、バンドのステージ衣装はレザー・ジャケットが中心となり、ロブ・ハルフォードはステージでハーレーダビッドソンを乗り回す演出を始めた。

    発売当時のイギリス盤は10曲入りだったが、アメリカ盤にはフリートウッド・マックのカヴァー「グリーン・マナリシ」が追加されて11曲入りでリリースされた。

    第1弾シングル「テイク・オン・ザ・ワールド」は、ジューダス・プリーストのシングルとしては初めて全英シングル・チャートでトップ100圏内に入り、最高14位に達した[1]。第2弾シングル「イヴニング・スター」は全英53位に達した[1]。これらのシングル・ヒットによって、バンドはこの時期にテレビ番組『トップ・オブ・ザ・ポップス』に2回出演した[5]

    2001年に再発されたリマスターCDには、未発表曲「ファイト・フォー・ユア・ライフ」と『復讐の叫び』(1982年)収録曲「嵐の出撃」のライヴ・ヴァージョンが追加収録された。「ファイト・フォー・ユア・ライフ」の一部パートは、アルバム『背徳の掟』(1984年)収録曲「鋼鉄の魂」に流用された[5]

    収録曲

    [編集]

    特記なき楽曲はロブ・ハルフォードK. K. ダウニンググレン・ティプトンの共作。

    1. ユダへの貢物 - Delivering the Goods - 4:16
    2. ロック・フォーエヴァー - Rock Forever - 3:19
    3. イヴニング・スター - Evening Star (Rob Halford, Glenn Tipton) - 4:06
    4. 殺戮の聖典 - Hell Bent for Leather (G. Tipton) - 2:40
    5. テイク・オン・ザ・ワールド - Take on the World (R. Halford, G. Tipton) - 3:01
    6. バーニング・アップ - Burnin' Up (K.K. Downing, G. Tipton) - 4:06
    7. グリーン・マナリシ - The Green Manalishi (With the Two-Pronged Crown) (Peter Green) - 3:22
    8. 殺人機械 - Killing Machine (G. Tipton) - 3:01
    9. ランニング・ワイルド - Running Wild (G. Tipton) - 2:57
    10. ビフォー・ザ・ドーン - Before the Dawn - 3:23
    11. 邪悪のファンタジー - Evil Fantasies - 4:13
      下記2曲は2001年リマスターCDのボーナス・トラック。
    12. ファイト・フォー・ユア・ライフ - Fight for Your Life - 4:04
    13. 嵐の出撃 (ライヴ) - Riding on the Wind - 3:15

    カヴァー

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    ユダへの貢物 (Delivering The Goods)
    • スキッド・ロウがライヴで取り上げ、EP『B-Side Ourselves』(1992年)に、ロブ・ハルフォードがゲスト参加したライヴ・ヴァージョンが収録された。
    • ジューダス・プリーストのロックの殿堂入りを祝し、メガデスがカバー・バージョンを制作。2022年11月にAmazon Music限定配信リリースされた[6]。また、2023年2月にはApple MusicSpotifyでも配信が開始された[7]
    殺戮の聖典 (Hell Bent for Leather)
    • アナイアレイターがシングル「Set the World On Fire」(1993年)のカップリング曲としてカヴァーした。

    参加ミュージシャン

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    [8]

    ジューダス・プリースト
    スタッフ
    • プロデュース&エンジニア - ジェイムズ・ガスリー
    • Co-プロデュース - ジューダス・プリースト
    • アシスタント・エンジニア - ダミアン・コーナー、アンドリュー・ジャクソン、ケビン・ダリモア、アンドリュー・クラーク
    スタジオ
    • Recorded at Utopia Studios. Basing Street. CBS Studios London
    • Mixing at Utopia Studios

    脚注

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    1. ^ a b c ChartArchive -Judas Priest-
    2. ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.167
    3. ^ Judas Priest - Awards : AllMusic
    4. ^ Hell Bent for Leather - Judas Priest : Songs, Reviews, Credits, Awards : AllMusic
    5. ^ a b 日本盤リマスターCD(EICP 7011)ライナーノーツ(ジューダス・プリースト、訳:内田久美子)
    6. ^ メガデス、ジューダス・プリースト「Delivering The Goods」をカヴァー”. amass.jp. 2022年11月30日閲覧。
    7. ^ メガデス、ジューダス・プリースト「Delivering The Goods」のカヴァーを公開”. BARKS. 2023年2月20日閲覧。
    8. ^ ジューダス・プリースト『殺人機械』(ESCA-7665) クレジットより