母を恋うる歌
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「母を恋うる歌」 | ||||
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橋幸夫 の シングル | ||||
B面 | 密やかな野望 | |||
リリース | ||||
ジャンル | 歌謡曲 | |||
時間 | ||||
レーベル | ビクター(VICL-36524) | |||
作詞・作曲 | 小椋佳(作詞・作曲) | |||
橋幸夫 シングル 年表 | ||||
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『母を恋うる歌』(ははをこうるうた)は、2009年8月19日に ビクターより発売された橋幸夫の175枚目のシングルである[1]。CD(VICL-36524)とカセットテープ(VISL-36524)の2形式で発売された。
概要
[編集]- 作詞作曲は小椋佳。橋(1943年生まれ)と小椋(1944年生まれ)は同世代であるが、これまで共演したことはなく、今回が初めての共演となる。橋は、小椋が制作した「愛燦燦」や「シクラメンのかほり」をライブで何度か歌ったことがあって、機会があれば共演したいと考えており、ディレクターを通じて小椋に楽曲制作を依頼した[2]。
- 楽曲は「母」をテーマにし、企画・橋幸夫と記されている。橋の母は、1990年に没するが、橋を遠藤実の歌謡教室に通わせ、歌手になるきっかけをつくるとともに、晩年は認知症にかかり、橋夫妻の介護を受けた。晩年は9人の子供もわからなくなるなか、それでも末っ子の橋と橋の歌はよく覚えていたという[3]。
- これまで橋の、母をテーマにした曲は、サトウハチロー作詞、鈴木淳作曲の『郷愁』(『若者の子守唄』c/w曲)が知られ、当時はステージでも唄われていた[4]が、これは橋の母が認知症に罹る以前のものであった。母の病没前後には、夫人の橋凡子作詞に最初の恩師遠藤実が作曲した「母」(『荒野をひとり』c/w曲)をリリースしているが、数は少ない。
- 本楽曲について、橋は、母をテーマにした「決定的な歌はこれ」と評している[5]。
- 編曲は宮下博次で、橋とは リバスター時代にアルバムで何曲も共演している。
- c/w『密やかな野望』は、作詞、作曲、編曲とも『母を恋うる歌』と同様である。
- ジャケットの内面に歌詞が記されているが、別に、両曲の歌詞ならびに楽譜が記された歌詞カードが付属する。
収録曲
[編集]- 母を恋うる歌
- 作詞、作曲: 小椋佳、編曲:宮下博次
- 密やかな野望
- 作詞、作曲: 小椋佳、編曲:宮下博次
収録アルバム
[編集]- 橋のアルバムには未収録
- CD-BOXでは
- 『橋幸夫のすべて』(CD-BOX 5枚組 全105曲収録) [2011年2月8日発売]Disc3に収録
- 『橋幸夫ベスト100+カラオケ15』(CD-BOX 5+1枚組) [2015年10月28日発売]Disc3に収録
- その他
- 『ビクター歌のカタログ-2010最新版-』(2010年1月20日) VICL-63518に収録
出典
[編集]- ^ 橋の「シングルレコード・ディスコグラフィティ」は、橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 168-209頁に詳しいが、平成以降の最新のもは『橋幸夫ベスト100+カラオケ15』(CD-BOX 5+1枚組) 2015/10 内蔵の解説書巻末を参照。
- ^ “歌謡ポップス:インタビュー「橋 幸夫」”. Uta-Net. 2017年5月6日閲覧。
- ^ 橋幸夫著『夢の架け橋』ISBN 4-915664-03-1 サンブリッジ(東京)2005/2 165-166頁
- ^ 新歌舞伎座『橋幸夫-8月公演』1967年8月刊行 39頁、その他参照
- ^ 前掲Uta-Netインタビューより