コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

毒消しゃいらんかね

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「毒消しゃいらんかね」
宮城まり子シングル
B面 今夜しみじみ泣かせてね
リリース
ジャンル 流行歌歌謡曲
レーベル ビクター
作詞・作曲 三木鶏郎
テンプレートを表示

毒消しゃいらんかね』(どくけしゃ いらんかね、毒消しゃいらんかネ)は、日本歌謡曲

NHKの『ユーモア劇場』では楠トシエが歌った。レコードは宮城まり子によって吹き込まれている[1]

1953年昭和28年)4月にビクターからレコード(品番:V-41021)が発売されている。新潟県角海浜(現新潟市西蒲区)の「越後の毒消し」の行商の女性をテーマにした歌。コミカルで親しみやすい楽曲で、ロング・ヒットとなった。翌1954年(昭和29年)12月31日の『第5回NHK紅白歌合戦』でも宮城まり子が歌った。宮城はこのとき紅白初出場であった。

毒消し売り

[編集]

現在は廃村となっている角海浜だが、最盛期には、周辺も含めると製造業者が20軒以上もあり、女性の売り子3,000を数えたという。村の寺院家伝薬であった「毒消丸」(腹痛薬)を他国への行商によって販売したが、かつては病気になっても滅多に病院にかかることがなく、多くは家庭内常備薬に頼ったところから、常に一定の需要があった。しかし、高度経済成長期をむかえ、新薬の開発と流通、また社会情勢の変化によって急速に衰微した。

レコード

[編集]

1953年4月発売盤(ビクター V-41021)

  1. 毒消しや、いらんかネ(NHKユーモア劇場』挿入歌) - 2分58秒
    作詞・作曲・編曲:三木鶏郎、歌:宮城まり子、伴奏:ビクター・オーケストラ
  2. 今夜しみじみ泣かせてね
    作詞:坂口淳、作曲:加藤光雄、編曲:多忠修、歌:宮城まり子、伴奏:ビクター・オーケストラ

1970年頃発売された「ビクター・アンコール・シリーズ」の一枚として、「毒消しゃいらんかネ」が中村メイコの「田舎のバスで」とカップリングされたシングルレコード(品番:SV-3065-M)が存在する。

脚注

[編集]
  1. ^ 1999年までのQ&A、三木鶏郎資料館 - 2019年10月3日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]