比亜迪
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
略称 | 比亜迪 / BYD |
本社所在地 |
中国 広東省深圳市坪山区比亜迪路3009号 |
設立 | 1995年 |
業種 | 電気機器 |
事業内容 | 二次電池、携帯電話、自動車 |
代表者 | 王伝福(総裁) |
資本金 | 22億7,510万元 |
発行済株式総数 |
22億7,510万株 うち香港H株:7億9,310万株 |
売上高 | 連結:4240億6000万元(2022年度) |
営業利益 | 連結:20億8,506万元 |
純利益 | 連結:16億1,171万元 |
純資産 | 連結:107億811万元 |
総資産 | 連結:292億8,849万元 |
従業員数 | グループ計:約57万人(2022年度) |
決算期 | 毎年12月31日 |
主要株主 | 王傳福、波克夏·哈薩威能源、Lu Xiang-yang、Himalaya Capital Management、摩根士丹利 编辑维基数据 |
主要子会社 |
Byd IT 比亜迪電子 67.35% 比亜迪汽車 99.00% |
関係する人物 |
王伝福(創業者) ウォーレン・バフェット(MidAmerican Energy社を通じて出資) |
外部リンク |
www |
特記事項:経営指標はいずれも2007年12月期決算、ただし株式関係指標は2008年10月現在。 企業スローガンは"Build Your Dreams" |
比亜迪 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 比亞迪 |
簡体字: | 比亚迪 |
拼音: | Bǐyàdí |
英文: | BYD |
比亜迪股份有限公司(略称:比亜迪〈ビーヤーディ〉またはBYD[2]〈ビーワイディー〉、英語: BYD Company Limited)は広東省深圳市に本社を置く中華人民共和国の企業。BYDは、「Build Your Dream(夢を築こう)」の略。
グループ企業を通じて、IT部品(二次電池、携帯電話部品・組立)と、自動車事業などを展開している。車載用および携帯電話用リチウムイオン電池の製造で世界第2位のメーカー。子会社の比亜迪汽車(BYDオート)はプラグインハイブリッド車(PHV)の販売で世界最大手。
また2020年1月、コロナウイルスが猛威を振るい防疫用品が不足する事態が起きたのを機にマスク製造ラインを構築し、1月末からマスク製造を開始している。
歴史
[編集]1995年に中国・安徽省出身の王伝福が携帯電話のバッテリー需要の増加を見越して創業[3]。
2002年、香港証券取引所に上場した。
2003年には電池事業のノウハウを生かして自動車事業に参入し、2008年12月には量産型プラグインハイブリッドカーを発売。2009年2月の中華人民共和国内の自動車販売台数トップは同社産のF3であった。
2008年に米国の投資家のウォーレン・バフェットが出資した[4]。
2010年4月1日には日本の金型メーカーオギハラの館林工場を買収[5]。
2016年10月14日に電動式モノレール「Sky Rail(雲軌)」を公開し、深圳にあるBYD本社パークの中の試験線にて社員輸送用に実証運行を開始し、鉄道車両の製造も開始した[6]。
2017年8月31日に「Sky Rail」を中国花博覧会に納入し、BYDが建設した初の鉄道路線として正式な運行が開始された[7]。
2020年4月20日、トヨタ自動車株式会社と合弁会社 BYD TOYOTA EV TECHNOLOGYカンパニー有限会社を設立した[8]。
2020年4月23日には、日本の日野自動車と商用EVの開発を中心とした戦略的パートナーシップ契約を締結を行った[9]。
2021年4月16日に無人鉄道輸送システム「Sky Shuttle(云巴)」を重慶市に納入し、運行が開始された[10]。
事業内容
[編集]自動車
[編集]比亜迪汽車(BYDオート)- 中国国内では「新エネルギー車」(NEV)と呼ばれるバッテリー式電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の生産・販売を行う。自社ブランドの乗用車生産は2005年から開始され、2008年に世界初の量産型プラグインハイブリッドカーBYD F3DMを発表。2010年代以降は海外輸出を積極的に進めている。乗用車だけでなく、電気バスやトラックなどの商用車も製造している。
バッテリー
[編集]弗迪電池(FinDreams Battery)などの系列企業により、自社開発のブレード・バッテリーを含むリン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)を製造する。
エレクトロニック
[編集]比亜迪電子(BYDエレクトロニック)- スマートフォンなどのEMS(電子機器受託製造)を手掛ける。
エネルギー
[編集]太陽光発電・蓄電システムの提供。
鉄道輸送
[編集]モノレールの建設事業。サンパウロ地下鉄17号線や重慶市の新交通システム「SkyShuttle」などを手掛ける。
創業者
[編集]創業者で現会長の王伝福は、2009年度版の胡潤百富榜の評価では総資産350億元(日本円で約4,556億円)と、中国一の資産家[11]。
主要株主
[編集]世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの会長兼CEOのウォーレン・バフェットは、MidAmerican Energy社を通じて出資している支援者である。2010年9月29日にはバフェットとマイクロソフトのビル・ゲイツが中国の工場を訪れた[12]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ Pontes, José (2021年4月23日). “11% Plugin Vehicle Share in China!” (英語). CleanTechnica. 2021年12月22日閲覧。
- ^ “中国製EVが攻勢 京都では電気バス運行開始 警戒も”. 産経ニュース (2021年12月22日). 2021年12月22日閲覧。
- ^ “日本進出を加速 BYD「世界一」の裏側は 中国発EVなど新エネ車で急成長 日本法人トップが語った:東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2023年8月31日閲覧。
- ^ “中国EV大手BYD、「人海戦術」で技術革新を加速へ” (日本語). 東洋経済オンライン. (2023年8月23日) 2023年8月31日閲覧。
- ^ 日経クロステック(xTECH) (2022年9月6日). “館林の金型メーカーがBYDと歩んだ12年、「いい判断だった」TMC社長”. 日経クロステック(xTECH). 2023年8月31日閲覧。
- ^ https://mjws.org/out-bydtest.html
- ^ http://j.people.com.cn/n3/2017/0904/c94638-9264072.html
- ^ CORPORATION, TOYOTA MOTOR. “BYDとトヨタ、電気自動車の研究開発合弁会社「BYD TOYOTA EV TECHNOLOGYカンパニー有限会社」が発足 | コーポレート | グローバルニュースルーム”. トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト. 2024年2月4日閲覧。
- ^ “BYDと日野、商用EV開発を中心とする戦略的パートナーシップ契約を締結”. 日野自動車 (2020年4月23日). 2020年6月7日閲覧。
- ^ https://www.cqcb.com/county/bishanqu/bishanquxinwen/2021-04-19/4019873_pc.html
- ^ “2009年胡潤富豪ランキングを発表”. 人民網. (2009年10月14日) 2009年10月14日閲覧。
- ^ “バフェット氏:BYDは正しい選択だった”. 中国網. (2010年9月29日) 2018年8月23日閲覧。