比肩
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比肩(ひけん)は、日本語の意味として、同等の、匹敵する、相当するなどの意味のある熟語。
また四柱推命でも使われる概念。通変の一つ。本稿では後者について扱う。例として生年月日を干支表・暦に当てはめて甲子の日に出生したものは、甲子・甲戌・甲申・甲辰・甲寅の年月日時が比肩の時期にあたる。
すなわち生日の天干を自分自身になぞらえ、それと同じものが干支暦の天干にあらわれるときである。
比肩の意味
[編集]比肩はまったく自分自身と同じことから、おおむね実の兄弟を象徴する。また表裏のない自我をあらわす人物なので個性的な一面ももつ。何とか肩を比べたい-他者と肩を並べたい-とする点から、競争・別離・対立を招くこともある。
比肩の機能
[編集]生年に比肩がある場合
[編集]- 生年の比肩は特に天干にある場合、明らかに父祖が養子の傾向が強い。結局父親が生家から離れていることの反映である。また本人も出身をあらわすところに兄弟がいるので、その人生に兄弟が影響することを示唆する。例示すると兄弟で相続争いをする、または兄弟が助力となって事業を営むなどである。
- 比肩は偏財を剋破し遠ざける。このため流動的な財産には縁遠く、「目立ちすぎてせっかくの財産が逃げてゆく」事態になりやすい。
- 女性の場合比肩は姑を表す正財・偏財を損なうことから「家事に収まらず対外的に目立つので姑の覚えが悪い」傾向になりやすい。
生月に比肩がある場合
[編集]生日に比肩がある場合
[編集]比肩の喜忌
[編集]比肩は自分自身の助力になることから、自分自身の運勢の強弱によって当否が分かれる。
忌神
[編集]日干が旺強のときは好まれない。日干が甲なら寅月・卯月(2月、3月)生まれであると、甲は時令を得て強い。この時は比肩は原則的には避けるべき天干にあたる。すなわち比肩の年に兄弟との争いや不要な競争に巻き込まれ、財産を失う事象が予測される。
喜神
[編集]日干が衰弱のときは、気概を示し活躍を助ける仲間が出現すると見る。日干が甲なら未月・申月(7月、8月)生まれであると甲は弱い。比肩の加勢によって財星にあたる必要があり、歓迎すべき用神になる。