民部
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民部(みんぶ)
- 民部省、民部省 (明治時代)の略。
- 古代中国の管制による官名。戸部 (六部)を参照。
- かきべ。664年(天智天皇称制3年)の甲子の宣で、それまで隆盛対立していた諸氏による民の私的支配に、国家権力による認定や登録で統制を図るべく[1]、天皇家による公的な支配民を民部(かきべ。訓みは中国での部曲に倣う)と諸氏の私有民を家民(やかべ、宅民とも)と分け、民部は家民よりも身分は高い、と設定した。これは身分階層として認識され670年の庚午年籍(こうごねんじゃく)に記載された。直後の天武期に民部(かきべ)は部民(べみん)となって収公(公民化)され、家民は氏賤(うじのせん)、家人(けにん)の身分となっていった。民部はのちの律令における部民制において、職業部(品部)や王族の私的民(子代)となってさらに細分化、階級化されていく。
- 百官名の一つ。民部省の職員の官名に由来する。