出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
|
この項目では、日本のロックバンドについて説明しています。その他の用法については「アンジー (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
アンジーは、かつて存在した日本のロックバンド。
- 水戸華之介 (Vo.)
- 中谷のブースカ (B.)
- 嶋尾ジョージ(G. / 1963年 - 2000年6月9日) - 1986年3月に脱退
- 藤井がちゃ彦 (Dr.)
- 三戸華之介 (Vo.)
- 中谷ブースカ (G.)
- 岡本様ひこ(B. / 1963年9月9日 - ) - 後に「岡本有史」と改名
- 藤井がちゃ彦 (Dr.)
1980年に山口県長門市で結成。1981年に、福岡県福岡市に活動拠点を移し、本格的に活動開始。
1983年に植中が脱退。長門時代に同級生だった嶋尾が加入する。この頃、福岡市内にあるステーキハウスのCMに出演していた。1984年から1985年にかけて、ホールでのソロコンサートの開催や自主制作レコードの発売などを行う。
1986年3月に嶋尾が病気(1型糖尿病)を理由に脱退。上京目前の1986年10月25日、地元福岡の都久志会館で「博多さよならライブ」を敢行。観客が盛り上がりすぎて、ホール下のコンクリート天井に亀裂が入り今も[いつ?]痕が残っている。上京後、キャプテンレコードからミニアルバム3枚を発売。
1988年にシングル「天井裏から愛を込めて」(メルダック)でメジャー・デビュー。このシングルでは、ライブ観客にバナナを1本ずつ配り観客に振りかざさせるパフォーマンスを見せた(ミュージック・ビデオでバナナに関する情報提供を呼びかけていた)。
1992年に活動停止(事実上の解散)。1999年から2002年にかけて、一時的に再結成。アルバムを発売し、数回再結成ライブを行った。
- 三戸は活動名義をインディーズ時代の水戸華之介に戻す。いくつかのバンドの結成・解散を経て、2000年に内田雄一郎(筋肉少女帯)や中山加奈子らと、新バンド、水戸華之介&3-10chainを結成する(その後メンバーの入れ替えがあり、一時は森若香織も参加していた)[1]。一時闘病生活を余儀なくされるが現在も様々なバンドで活動中。
- 中谷は本名の中谷信行の名義で、水戸華之介&3-10chain向けの楽曲を提供するなどの活動を行っている他、「ラップ・クリエイティブ」に所属し多数のアイドルグループ等へ楽曲提供を行っている[2]。現在は福岡市に在住。
- 岡本は三戸らと一時『水戸華之介&エレカマニア』を結成するも、解散。音楽活動は本名の岡本雅彦名義で継続中。現在はG.D.FLICKERS、WILD CHILLUNなどに在籍している。
- 藤井は故郷の長門に帰り、音楽活動は行っていない。1999年の再結成以降はライブに参加しておらず、21世紀に入って完全なアンジーは組まれていない。
- 植中はぼんじ名義で中国地方〜九州を中心に音楽活動を継続中。
- 嶋尾は自らの病気を理由に脱退後、故郷の長門に戻り闘病生活を続けていたが2000年6月9日に永眠。その後、2000年9月23日に彼の追悼ライヴとして、故郷の長門市にあるホール「ルネッサながと」で再結成ライブを行った(ただし藤井は仕事で参加できず、サポートドラマーを迎えて公演を行った)。
- 木偶の坊(1984.4.12)
- 罪と罰(1985.3)
- ガセネタ(1985.8)
発売日
|
規格
|
規格品番
|
面
|
タイトル
|
バンビ・レーベル(自主制作)
|
1987年7月
|
EP
|
BM-001-A
|
A
|
ロックンローラー[注釈 1]
|
B
|
すべての若き糞溜野郎ども ALL THE YOUNG KUSODAME GUYS
|
メルダック
|
1988年5月21日
|
EP
|
7MEA-23
|
A
|
天井裏から愛を込めて
|
8cmCD
|
10MD-9
|
B
|
幽霊
|
1988年12月16日
|
10MD-17
|
A
|
素晴らしい僕ら
|
B
|
でくのぼう
|
1989年4月21日
|
10MD-19
|
A
|
銀の腕時計
|
B
|
奈々
|
1989年9月21日
|
10MD-23
|
A
|
蠅の王様
|
B
|
サムライSKA
|
1992年3月21日
|
MEDR-10019
|
1
|
しあわせのしずく
|
2
|
サラバ列車で行こう
|
1999年7月7日
|
MEDR-11123
|
1
|
Lesson
|
2
|
エデン
|
3
|
Lesson(Lesson)
|
発売日
|
規格
|
規格品番
|
アルバム
|
Juke Records
|
1986年
|
LP
|
SIN-1
|
嘆きのばんび
面
|
No.
|
タイトル
|
時間
|
A
|
1
|
祈り
|
|
2
|
花火
|
|
3
|
幸運(ラッキー)
|
|
4
|
腹々時計
|
|
5
|
でくのぼう
|
|
6
|
パンを一切れ
|
|
B
|
1
|
バンビはどこだ
|
|
2
|
バンビの死
|
|
3
|
かくれんぼ
|
|
4
|
ミミズ
|
|
5
|
銀の腕時計
|
|
6
|
庄屋の倉
|
|
|
1987年
|
LP
|
CHOP-1203
|
1989年4月21日
|
CD
|
MED-2001
|
キャプテンレコード
|
1987年1月
|
LP
|
|
砂漠のマドンナ
面
|
No.
|
タイトル
|
時間
|
A
|
1
|
ラクダの君は砂漠のマドンナ
|
|
2
|
一億
|
|
B
|
1
|
サイレン
|
|
2
|
シアワセ岬
|
|
|
1987年5月
|
LP
|
|
トモダチ
面
|
No.
|
タイトル
|
時間
|
A
|
1
|
風のブンガ(トモダチ)
|
|
2
|
特急キノコ列車
|
|
3
|
情熱
|
|
B
|
1
|
ヴィヲロン
|
|
2
|
シャ・ラ・ラ
|
|
3
|
屋根の上のマリコ
|
|
|
1987年12月31日
|
LP
|
CAP-0069-M
|
髑髏(ゴルゴダ)の丘
面
|
No.
|
タイトル
|
時間
|
A
|
1
|
芋虫ロック
|
|
2
|
I Need You
|
|
3
|
S子, 赤いスカート
|
|
B
|
1
|
分解マニア
|
|
2
|
ゴルゴダ
|
|
|
1988年5月21日
|
LP
|
MEL-35
|
溢れる人々
面
|
No.
|
タイトル
|
時間
|
A
|
1
|
天井裏から愛を込めて
|
|
2
|
アストロボーイ・アストロガール
|
|
3
|
サーカス
|
|
4
|
カナリア
|
|
5
|
わいわいわい
|
|
B
|
1
|
夜の行進
|
|
2
|
霧の中
|
|
3
|
ジュージュー
|
|
4
|
笑い者
|
|
5
|
おやすみ
|
|
|
1988年
|
CD
|
MEL-35
|
1988年12月16日
|
LP
|
MEL-48
|
新しいメルヘン
面
|
No.
|
タイトル
|
時間
|
A
|
1
|
掃き溜めの街で歌い始めたチンピラ達の新しいメルヘン
|
3:51
|
2
|
愛のパロディ
|
3:59
|
3
|
ひとりぼっちの半ちゃん
|
3:10
|
4
|
孤独の叫び
|
3:32
|
5
|
へくそかずら
|
4:07
|
B
|
1
|
たむけのかもじ
|
4:24
|
2
|
極楽トンボ
|
2:29
|
3
|
ムードは最低
|
4:07
|
4
|
青空を見たとき
|
4:47
|
5
|
素晴らしい僕ら
|
3:50
|
|
1988年
|
CD
|
MEL-48
|
1989年10月4日
|
LP
|
YKL-062
|
黄金時代
面
|
No.
|
タイトル
|
時間
|
A
|
1
|
バラノシュラバ
|
|
2
|
蠅の王様
|
|
3
|
遠くまで
|
|
4
|
アネモネの奇跡
|
|
5
|
情熱の空手チョップ
|
|
6
|
サムライSka
|
|
B
|
1
|
サカナ
|
|
2
|
¥10
|
|
3
|
ひまつぶし
|
|
4
|
天国ロック
|
|
5
|
心臓の囚人
|
|
6
|
観覧車
|
|
|
1989年
|
CD
|
MED-60
|
1990年5月21日
|
LP
|
MECR-20001
|
ヒソカ
No.
|
タイトル
|
時間
|
1
|
雨が降る日もちむちむりい
|
|
2
|
ナイタラダメヨ
|
|
3
|
種まき姉ちゃん
|
|
4
|
黒いスーツケース
|
|
5
|
星を数えて
|
|
6
|
幻想の世界
|
|
7
|
バイキンロック
|
|
8
|
マグマの人よ
|
|
|
1990年11月7日
|
CD
|
MECR-28010
|
窓の口笛吹き
No.
|
タイトル
|
時間
|
1
|
マグマの人よ
|
|
2
|
すべての若き糞溜野郎ども
|
|
3
|
しおしおのぱあ
|
|
4
|
生きてるうちが花なのよ
|
|
5
|
月に想う歌
|
|
6
|
灰色の恋は溜息
|
|
7
|
徘徊(ライオンのうた)
|
|
8
|
壺から抜け出せ
|
|
9
|
猿とラッキョウ
|
|
10
|
ゆきてかえらず
|
|
11
|
風船
|
|
12
|
窓の口笛吹き
|
|
13
|
見事な夜
|
|
|
1992年3月21日
|
CD
|
MECR-30027
|
渦
No.
|
タイトル
|
時間
|
1
|
猛き風にのせて
|
|
2
|
誰だ
|
|
3
|
毒々新聞
|
|
4
|
不幸の手紙
|
|
5
|
涙愚かに
|
|
6
|
眺めの良い場所
|
|
7
|
欲望
|
|
8
|
花畑
|
|
9
|
砂のシナリオ
|
|
10
|
のるかそるか
|
|
11
|
ぐりぐらのラッパ
|
|
12
|
しあわせのしずく
|
|
13
|
夜中の3時のロマンチック
|
|
|
1993年
|
CD
|
PS-4649
|
●▲■ +"α"
No.
|
タイトル
|
時間
|
1
|
瑠璃色の瓶の中
|
|
2
|
現実の天使
|
|
3
|
バンザイロック
|
|
4
|
くらげ
|
|
5
|
腹が減った
|
|
6
|
愛と欲望の恋人達
|
|
7
|
車輪が回る
|
|
8
|
淋しい絵
|
|
9
|
踊りたい
|
|
10
|
あんまり晴れてる素敵な日には
|
|
11
|
ポリバケツの純情
|
|
12
|
猫 (雨の日の光景)
|
|
13
|
愛は生ゴミ
|
|
14
|
おしえてあげる
|
|
|
1999年8月8日
|
CD
|
MECR-30117
|
@
No.
|
タイトル
|
時間
|
1
|
センチメンタルストリート
|
3:58
|
2
|
東京コンフィデンシャル
|
3:37
|
3
|
カンナの庭
|
3:52
|
4
|
ガード下の情景
|
4:55
|
5
|
太陽も知らんぷり
|
2:59
|
6
|
夜と男と運命の魔の手
|
3:35
|
7
|
心の迷路
|
4:14
|
8
|
おとぎばなしの世界
|
3:46
|
9
|
言っちゃいけない事がある
|
1:35
|
10
|
雨のドライヴ、3つの言葉
|
3:30
|
11
|
めぐり逢えたら
|
3:08
|
12
|
ひまわりの道
|
4:13
|
13
|
ママ
|
4:46
|
14
|
Lesson
|
3:59
|
|
発売日
|
規格
|
規格品番
|
アルバム
|
備考
|
|
LP
|
|
1987
※1987年に発売したミニアルバム3枚に、「平和の煮込み」を追加したベスト・アルバム。
No.
|
タイトル
|
時間
|
1
|
ラクダの君は砂漠のマドンナ
|
|
2
|
一億
|
|
3
|
サイレン
|
|
4
|
シアワセ岬
|
|
5
|
風のブンガ (トモダチ)
|
|
6
|
特急キノコ列車
|
|
7
|
情熱
|
|
8
|
ヴィヲロン
|
|
9
|
シャ・ラ・ラ
|
|
10
|
屋根の上のマリコ
|
|
11
|
芋虫ロック
|
|
12
|
I Need You
|
|
13
|
S子, 赤いスカート
|
|
14
|
分解マニア
|
|
15
|
ゴルゴダ
|
|
16
|
平和の煮込み
|
|
|
|
1989年
|
CD
|
CAP-1020-CD
|
|
1998年11月21日
|
CD
|
|
「キャプテン・イヤーズ」に改題。
|
1992年4月23日
|
CD
|
|
CD SINGLE MEMORIAL COLLECTION
※ メジャーでの全シングルをセットにしたCD-BOX。
|
|
1992年5月21日
|
CD
|
MECR-38001/2
|
雲をつかんだ日
|
|
1992年8月21日
|
CD
|
MECR-30030
|
RARE TRACKS
※ 解散ライブ(1992.5.2)や、配布ソノシート、未発表曲、インディーズ時代の曲の新録など。
|
|
1999年5月2日
|
CD
|
XAT-1245376452
|
Angie's Life
|
|
2006年8月23日
|
CD
|
|
ANGIE SUPER BEST
|
|
2008年9月20日
|
CD
|
CDSOL-1245
|
1987DX キャプテン・コレクション
No.
|
タイトル
|
時間
|
1
|
ラクダの君は砂漠のマドンナ
|
|
2
|
一億
|
|
3
|
サイレン
|
|
4
|
シアワセ岬
|
|
5
|
風のブンガ (トモダチ)
|
|
6
|
特急キノコ列車
|
|
7
|
情熱
|
|
8
|
ヴィヲロン
|
|
9
|
シャ・ラ・ラ
|
|
10
|
屋根の上のマリコ
|
|
11
|
芋虫ロック
|
|
12
|
I Need You
|
|
13
|
S子, 赤いスカート
|
|
14
|
分解マニア
|
|
15
|
ゴルゴダ
|
|
16
|
祈り
|
|
17
|
花火
|
|
18
|
ミミズ
|
|
19
|
アストロボーイ、アストロガール
|
|
|
|
- ヘルプ!四人はでくのぼう(1985年3月)
- バナナの恩返し(1988年9月15日)
- 太陽の季節(1989年5月21日)(LD:1989年6月21日)
- 終りなき終わり - アンジーラストライブ(1992年5月2日、日比谷屋外音楽堂、MEVR-38003)を収めたもの
- 転居先不明 - アンジー復活ライブ(1999年5月2日、ブリッツ)を収めたもの
- 和月伸宏の漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物である悠久山安慈(ゆうきゅうざん あんじ)は、アンジーのバンド名が名前の、三戸華之介が外見のモデルとなっている。また、同漫画において、「マグマの人よ」の歌詞が書かれていた。
- お笑いコンビ、 ダウンタウンの松本人志が、自身のラジオ番組などでしばしば「夢で逢えたら」のコーナーのひとつ「バッハスタジオII」に出演したバンドの中で一番印象に残っているバンドとして彼らの名前を挙げることがある[いつ?]。特に「天井裏から愛を込めて」が好きだったとのこと。因みに、彼らとの思い出を語る際、「ボーカルの人(三戸華之介)は風貌こそ怖そうに見えるが、すごく腰の低い良い人だった」と必ず付け加える。しかし、そこまで好きだったと言っておきながら、一度、自身のラジオ番組である「放送室」第319回の中で「アンジー」のことを、ディレクターから指摘されるまで「ガンジー」と発言し続けていたこともあった。