永峯秀樹
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永峯 秀樹(ながみね ひでき、嘉永元年6月1日(1848年7月1日) - 昭和2年(1927年)12月3日)は、英文学者、翻訳家。
人物
[編集]甲斐国巨摩郡浅尾新田(山梨県北杜市明野町)出身。本姓は小野で、父は蘭方医の小野通仙。永峰家の養子となる。父に従い甲府に居住し、甲府徽典館を卒業後、沼津兵学校で英語を学ぶ。1871年(明治4年)、東京築地の海軍兵学寮(海軍兵学校)で英語、数学教師。ギゾーの『欧羅巴文明史』の翻訳で、福地源一郎がソサエティの訳語として作った「社会」の語を広めた。ほか、『アラビアン・ナイト』を「暴夜物語」として初めて邦訳した。
栄典
[編集]著作・翻訳
[編集]- 『支那事情』奎章閣、1874
- ウォーケル『富国論』奎章閣、1874
- 『開巻驚奇暴夜物語』奎章閣、1875
- 『物理問答』抄訳、内藤伝右衛門 1875
- 『智氏家訓』査斯徳費耳士 (チェストルフヰールド) 種玉堂、1875-1876
- ハスケル『家政要旨 経済小学』抄訳. 内藤伝右衛門、1877
- ギゾー『欧羅巴文明史』ヘンリー訳、再訳. 奎章閣、1877
- ジョン・スチュアート・ミル『代議政体』弥児 (ミル) 奎章閣、1875-1878
- ロベルト『官民議場必携』内藤伝右衛門、1880
- 『華英字典』竹雲書屋、1881
- 『博物小学』編 北原信太郎、1882
- 『人と日本人』東海堂、1904
復刻
[編集]- 「代議政体 ミル」『明治文化全集』第3集 (政治篇) 日本評論社、1927
- 「暴夜物語 タチンスヱンド」明治文化全集. 第14巻 (時事小説篇) 日本評論社、1927
- 「家政要旨 ハスケル」『家政学文献集成』 渡辺書店、1966
- 「智氏家訓 チェストルフィールド」『家政学文献集成』続編 [第10冊] 渡辺書店、1968
伝記
[編集]脚注
[編集]- ^ 『官報』第5790号「叙任及辞令」1902年10月21日。