永田希
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永田 希(ながた のぞみ、1979年 - 2024年12月7日[1])は、日本の著述家、書評家。
来歴
[編集]1979年、アメリカ合衆国コネチカット州に生まれる。小学生時代は物理学者を目指したが、「理系」に対する苦手意識を抱き、断念した[2]。
ノイズミュージックやインダストリアル・ミュージックを好み、そこから本の趣味へとつながっていった。読書コミュニティサイト「本が好き!」を運営する株式会社とうこう・あいに勤め、オフィシャルブログ担当者として個性的な本の数々を紹介。退社後は書評サイト「Bookニュース」を主宰した。『新・音楽の解読』を紹介した縁から、同署の著書の能勢伊勢雄より「君は書評家を名乗ってもいいよ」と声をかけられ、以降書評家を名乗るようになった[3]『週刊金曜日』で書評委員を担い、『ダ・ヴィンチ』ではブックウォッチャーの1人として、毎号選書と書評を担当。『このマンガがすごい!』『図書新聞』『週刊読書人』などでも執筆活動を行った[4]。
「積読」については独自の考えを持ち、2017年、自費出版で『サイコパスの読書術 暗闇で本を読む方法』を著す。2020年に、同書を改稿した『積読こそが完全な読書術である』がイースト・プレスより出版された[3][5]。単著にはほかに、『書物と貨幣の五千年史』(2021年、集英社新書[6])、『再読だけが創造的な読書術である』(2023年、筑摩書房[7])がある。
著書
[編集]- 永田希『積読こそが完全な読書術である』イースト・プレス、2020年。ISBN 9784781618647。
- 永田希『書物と貨幣の五千年史』集英社新書(集英社)、2021年。ISBN 978-4-08-721183-2。
- 永田希『再読だけが創造的な読書術である』筑摩書房、2023年。ISBN 978-4-480-81682-5。
脚注
[編集]- ^ a b “書評家の永田希さん死去 44歳 「積読こそが完全な読書術である」で注目”. 産経新聞. (2024年12月16日) 2024年12月17日閲覧。
- ^ “ブラックボックス時代のリベラルアーツを構想する 永田希×隠岐さや香 対談”. 集英社新書プラス (2022年6月15日). 2024年12月17日閲覧。
- ^ a b “本は読まずに積んでおくだけでいい? 『積読こそが完全な読書術である』永田希インタビュー”. リアルサウンド (2020年4月18日). 2024年12月18日閲覧。
- ^ “永田希×隠岐さや香「ブラックボックス時代のリベラルアーツを構想する」 『書物と貨幣の五千年史』(集英社)刊行記念”. B&B (2022年4月23日). 2024年12月17日閲覧。
- ^ “積読こそが完全な読書術である”. イースト・プレス (2020年4月17日). 2024年12月18日閲覧。
- ^ “書物と貨幣の五千年史”. 集英社 (2021年9月17日). 2024年12月18日閲覧。
- ^ “再読だけが創造的な読書術である”. 筑摩書房 (2023年3月16日). 2024年12月18日閲覧。
外部リンク
[編集]- 永田希 (@nnnnnnnnnnn) - X(旧Twitter)