池上忠弘
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池上 忠弘(いけがみ ただひろ、1932年1月4日[1] - 2018年)は、英文学者、成城大学名誉教授。専門は英文学(中世英文学)。
経歴等
[編集]イギリス中世文学の写本・刊本の研究者である[2]。また教育者として、母校である慶應義塾大学、筑波大学を経て成城大学へ移り、ここで退官するまで長く後進の指導にあたった[3]。
2011年(平成23年)秋の叙勲にて瑞宝中綬章を受章した[4] [5]。
編著(訳書を含む)
[編集]- 『農夫ピアズの幻想』ウィリアム・ラングランド(Langland, William 作、Piers plowman、訳・解説)(新泉社、1975/中公文庫、1993)
- 「チョーサーの『公爵夫人の書』を読む」、「中世英文学シンポジウム」(学書房、1991)
- 「『ピータバラ年代記』の言語」、「中世英文学シンポジウム」(学書房、1993)
- 『中世英文学の伝統 : Essays in honour of Tadahiro Ikegami』(雄松堂、1997)
- 『サー・ガウェインと緑の騎士』(Sir Gawain and the green knight)(専修大学、2009)
- 『Anglo-Saxon語の継承と変容 1』(専修大学、2009)
- 『Anglo-Saxon語の継承と変容 2』(専修大学、2010)
- 『14世紀のイギリス文学 : 歴史と文学の世界 : 公開研究会』(中央大学人文科学研究所、2011)
- 『カンタベリ物語 共同新訳版』ジェフリー・チョーサー(監訳、悠書館、2021)
脚注
[編集]- ^ 『現代物故者事典 2021〜2023』日外アソシエーツ、2024年、p.787。
- ^ 池上は「チョーサー研究会」(ジェフリー・チョーサーや中世英文学に関する研究会)の実質的な主催者であり、イギリス中世の詩人ウィリアム・ラングランドの著作『農夫ピアズの幻想』を日本語初翻訳(新泉社、1975年、現在は「中公文庫」)して学界のみならず一般社会人にも触れられるようにした。
- ^ 詳細については、池上の記念論文集『中世英文学の伝統』(雄松堂、1997)を参照。
- ^ “池上忠弘成城大学名誉教授が瑞宝中綬章を受章しました”. 成城大学 (2011年11月4日). 2014年9月15日閲覧。
- ^ “平成23年秋の叙勲 瑞宝中綬章受章者” (PDF). 内閣府. p. 2 (2011年11月). 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。