池田元 (思想史学者)
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池田 元 (いけだ はじめ、1945年4月3日 - )。日本の思想史学者。筑波大学名誉教授。学位は文学博士。専門は近代日本政治思想史。
経歴
[編集]岡山県出身。1969年、早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。
1980年、筑波大学大学院歴史・人類学研究科博士課程修了。
(博士論文「長谷川如是閑「国家思想」の研究―「自然」と理性批判―」)
1982年、岡山商科大学講師。1984年、同助教授。
1986年、筑波大学歴史・人類学系助教授。1993年、同教授(改組で人文社会科学研究科教授)。2009年、定年退職。
(1996年 - 2003年、早稲田大学政治学研究科「日本政治思想史研究」担当)
政治思想史と民衆思想史との結合を図り、共同体論の視座から丸山思想史学の止揚と日本「国家=心性」論の構築を試みている。
著書(単著)
[編集]- 『現代社会科学の方法と基準』(草芯社、1976年)
- 『長谷川如是閑「国家思想」の研究―「自然」と理性批判―』(雄山閣出版、1981年)
- 『日本市民思想と国家論』(論創社、1983年)
- 『権威主義国家の位相―近代日本国家論研究―』(論創社、1988年)
- 『大正「社会」主義の思想―共同体の自己革新―』(論創社、1993年)
- 『戦後日本思想の位相―自己認識のゆくえー』(論創社、1997年)
- 『丸山思想史学の位相―「日本近代」と民衆心性―』(論創社、2004年)
- 『日本国家科学の思想』(論創社、2011年)
- 『戦後日本の思想と運動―「日本近代」と自己認識―』(論創社、2012年)
指導学生
[編集](主指導)
- 岩本真一『超克の思想』(水声社、2008年)
- 下畠知志『南原繁の共同体論』(論創社、2013年)
- 岡山麻子『竹内好の文学精神』(論創社、2002年)
- 稲永祐介『憲政自治と中間団体―一木喜徳郎の道義的共同体論―』(吉田書店、2016年)
- 仙石和道『大熊信行と凍土社の地域文化運動―歌誌『まるめら』の在地的展開を巡ってー』(論創社、2022年)
(副指導)
- 村松晋『三谷隆正の研究―信仰・国家・歴史―』(刀水書房、2001年)。主指導、大濱徹也。
- 今井勇『戦後日本の反戦・平和運動と「戦没者」―遺族運動の展開と三好十郎の警鐘―』(御茶の水書房、2017年)。主指導、千本秀樹。
脚注(主出典)
[編集]- 池田元『思想史研究の軌跡―「自分の世界」を求めて―』(筑波大学人文社会科学研究科歴史・人類学専攻、2009年)