コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ロサ会館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
池袋シネマ・ロサから転送)
ロサ会館
Rosa Kaikan
ロサ会館
地図
地図
店舗概要
所在地 171-0021
東京都豊島区西池袋1-37-12
座標 北緯35度43分56.8秒 東経139度42分33.1秒 / 北緯35.732444度 東経139.709194度 / 35.732444; 139.709194 (ロサ会館)座標: 北緯35度43分56.8秒 東経139度42分33.1秒 / 北緯35.732444度 東経139.709194度 / 35.732444; 139.709194 (ロサ会館)
開業日 1968年10月
建物名称 ロサ会館
施設管理者 ロサラーンド
中核店舗 シネマ・ロサ(映画館)
ロサボウル(ボウリング場)
池袋LIVE INN ROSA(ライブハウス)他
店舗数 店舗フロアを参照
営業時間 各階によって異なる
前身 シネマ・ロサ
シネマ・セレサ
シネマ・リリオ
シネマ東宝
外部リンク http://www.rosakaikan.com/
テンプレートを表示

ロサ会館(ろさかいかん)とは、東京都豊島区西池袋にある総合レジャービルである。映画館シネマ・ロサ」として始まり、スペースインベーダーのブームによりゲームセンターを核としたレジャー施設として発展した[1]

歴史

[編集]

戦後まもない1946年、同地に映画館「シネマ・ロサ」が開業する[2]。娯楽の多様化により映画館ビジネスが斜陽化したことから業態転換し、1968年に総合アミューズメントビル「ロサ会館」としてオープンした[2][3]。オープン直後はテナントが埋まらず苦しい経営を強いられたが[2]タイトーの創業者ミハエル・コーガンと出会ったことで、当時は例のなかったゲームセンターを始めることになった。1978年にスペースインベーダーのブームが到来すると来客が急増し、他のテナントもにぎわうという好循環が生まれるようになった。このことからタイトーとは深い結びつきがあり[1]2023年11月で入居55周年を迎えた。結果として現存するタイトーのゲームセンター(アミューズメントセンター)店舗では最も歴史が古くなっている。

店舗フロア

[編集]

屋上

[編集]

8階

[編集]

6~7階

[編集]

5階

[編集]

4階

[編集]

3階

[編集]
  • 個室居酒屋 大馬鹿地蔵

2階

[編集]
  • TSUTAYA池袋ロサ店
  • おでん やま
  • さど(田舎料理店)

1階

[編集]

B1階

[編集]

B2階

[編集]

シネマ・ロサ

[編集]
シネマ・ロサ
Cinema ROSA
情報
正式名称 シネマ・ロサ
完成 1968年
開館 1968年10月
収容人員 (2館合計)377人
設備 5.1chデジタルサウンド
DLPシネマシステム
用途 映画上映
所在地 171-0021
東京都豊島区西池袋1-37-12
アクセス JR池袋駅西口から徒歩5分
外部リンク http://www.cinemarosa.net/
テンプレートを表示

映画館の「CinemaROSA(シネマ・ロサ)」は、1945年代前半にほぼ現在の位置に「CinemaSEREZA(セレサ)」、そして少し離れた位置に「CinemaLIRIO(リリオ)」、更にもう一館「シネマ東宝」と合計4館を順次オープンし、邦画各社をロードショー館して運営していた。後に、ロサとセレサがあった場所をレジャービルとして改築する際、この2館のみ残すことになり、リリオとシネマ東宝は閉館した。

1968年に、現在のロサ会館が完成し、ロサとセレサがリニューアルオープンした。引き続き邦画をメインに上映しながら洋画も上映するようになったが、徐々に映画館入場者数の長期減少傾向や製作される作品数の減少等により番組編成を変更せざるを得なくなった。その後、1975年頃になって、「名画座」としてプログラムを組むことになり、2階のロサでは邦画やハリウッドを中心にアメリカ映画などの娯楽作品、B2階のセレサではヨーロッパを中心としたアート系映画で上映する事になった。

しかし、1997年名画座から再びロードショー館へ戻し、その際にロサ1、ロサ2という呼称となった。1998年には2階のロサ1が、さらに1999年にはB1階のロサ2がリニューアルオープンし、ロサ1はモダンで明るい雰囲気、ロサ2はアートフルで落ち着いた雰囲気の方向性になった。現在はロードショー館としてチェーンの番組を上映するだけではなく、積極的に自主企画での特集上映、また自ら作品を買い付け配給をして若手作家のバックアップも行なっている。

もともとインディーズ映画の上映も取り扱っていたが、2018年3月よりレイトショーの上映枠を「インディーズフィルム・ショウ」と称し、インディーズ映画の期間限定上映や、特集上映を行っている[4]

1990年代、流通数の極端に少ないいわゆる「珍品映画チラシ」を配布した事がある。その為マニアの間では「珍品チラシを出す映画館」として当時はとても有名であった。 有名な珍品タイトルとしては、「ポイズン・ボディ」(アリッサ・ミラノ主演)、「恋する予感」(ヒュー・グラント主演、アラン・リックマン共演)「キッチン・ウォーズ 彼女の恋は五つ星」(アーノルド・シュワルツェネッガー初監督)、「バニシング・ヒーロー」(マイケル・パレ主演)、「ヘルレイザー4」(ホラー映画)、「ザ・スケアクロウアーバン・ハーベスト2」(ホラー映画)、等が挙げられる。

各館の特徴

[編集]
  • ロサ1:定員200席。椅子の色はブルー。
  • ロサ2:定員177席。椅子の色は赤。

上映作品に関しては、以前は丸の内ピカデリー2・3系の作品が多かったが、近年は東宝系の作品(TOHOシネマズシャンテTOHOシネマズ六本木ヒルズメインで上映される邦画)が多くなってきている。また、ごく稀に丸の内ルーブル系列の作品も上映している。

ギャラリー

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b 黒川文雄 (2017年10月21日). “ビデオゲームの語り部たち 第1部:焼け跡に生まれ,スペースインベーダーとともに戦後のエンターテイメントを支えた「池袋ロサ会館」”. 4Gamer.net. 2017年10月21日閲覧。
  2. ^ a b c 鈴木 2016 66頁
  3. ^ 鈴木 2016 68頁
  4. ^ “日本のインディ映画を厳選、「空の瞳とカタツムリ」「1人のダンス」など18本上映”. 映画ナタリー. (2019年11月8日). https://natalie.mu/eiga/news/354596 2019年11月11日閲覧。 

参考文献

[編集]
  • 鈴木伸子 (2016年). シブいビル 高度成長期生まれ・東京のビルガイド. リトル・モア. ISBN 978-4898154458

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]