池間大橋
池間大橋(いけまおおはし)は、沖縄県宮古島市北西部に位置し宮古島と池間島とを結ぶ全長1,425mの橋である。1992年2月14日に開通した[1][2]。1995年3月に来間大橋が開通するまでは、沖縄県内最長の橋であった[3]。
概要
[編集]宮古島側の宮古島市平良字狩俣と池間島側の宮古島市平良字池間とを結ぶ橋で、沖縄県道230号池間大浦線の一部を成す。構造は、PC連続箱桁橋。全長は1,425mで、船舶の航行のため中央部が盛り上がった形状をしている[2]。
橋自体の構造美、周囲に広がるエメラルドグリーンの海、その先に西平安名岬や大神島を望む優れた景観のために、宮古島を代表する観光地のひとつとなっている。橋のたもとには、宮古島側に展望所、池間島側に売店が設けられている[2]。また、この橋は、全日本トライアスロン宮古島大会のバイクコースの一部となっている[4]。
暴風警報が発表され、かつ、風速が25m/秒以上になると、1時間前に事前連絡の上、通行止めとなる[5][6]。
歴史
[編集]1963年に当時平良市長であった真栄城徳松が池間島架橋構想を公表。長年にわたる要請運動を経て、1981年に市町村道事業として国庫補助採択された。同事業の総延長は4,676mで、その区間には池間大橋の宮古島側に続く海中道路(全長249m)や世渡橋(全長99m)が含まれる。総事業費は約99億円[1][2][7]。
事業は1981年に取付道路等の整備から開始され、1986年3月に池間大橋に着工。1991年8月に本橋部橋梁上部工が連結し、宮古島と池間島とが橋で結ばれた後、1992年2月14日に池間大橋が開通した[1][2]。
1990年にはマイロード事業に選定され、橋詰広場の整備や、高欄や親柱等の修景が行われた[2][7]。また、2011年度からは長寿命化と耐震強化を目的とする補修・補強工事が実施されている[2][7]。
脚注
[編集]- ^ a b c “あす、開通から30年/池間大橋”. 宮古毎日新聞. (2022年2月13日). オリジナルの2022年2月13日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b c d e f g “池間大橋”. 沖縄県の離島架橋2016. 沖縄県. 2022年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月15日閲覧。
- ^ “橋梁長寿命化修繕計画”. 宮古島市役所建設部道路管理課. 2022年2月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月15日閲覧。
- ^ “池間大橋”. 沖縄観光情報WEBサイト おきなわ物語. 一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー. 2021年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月15日閲覧。
- ^ “台風襲来時における伊良部大橋、池間大橋のゲートの開閉について”. 沖縄県 (2018年9月9日). 2020年9月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月15日閲覧。
- ^ “全便欠航2400人足止め/台風9号”. 宮古毎日新聞. (2011年8月6日). オリジナルの2014年1月11日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b c “池間大橋が開通30周年”. 宮古新報. (2022年2月13日). オリジナルの2022年2月12日時点におけるアーカイブ。
外部リンク
[編集]- 池間大橋 (PDF) - 『沖縄県の離島架橋2016』より《沖縄県 土木建築部道路街路課》
- 池間大橋関連映像作品 - 何れも沖縄県YouTube内公式アカウントより
- 『海峡横断橋 - 池間大橋工事建設記録 -』 - 池間大橋建設工事記録
- 『海峡横断橋-池間大橋工事記録-』 - 池間大橋開口部橋梁の工法記録
- 『夢の架橋-工事進む池間大橋-』 - 地元住民の期待のうちに進む池間大橋架橋工事
- 『夢の大橋-マイロード池間大橋-』 - 池間大橋完成までの工事記録と島の人々の暮らし