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沢崎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

沢崎(さわざき)は、原尞ハードボイルド小説シリーズの主人公で、私立探偵

概要

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原のデビュー作『そして夜は甦る』に初登場した。西新宿の旧開発地区の三階建モルタル塗り雑居ビルの2階奥にある「渡辺探偵事務所」を構える私立探偵である。下の名前は明かされない(作者は彼の名を「知っている」ものの、発表するつもりはないそうである)。レイモンド・チャンドラーを意識して執筆されているため、フィリップ・マーロウとの類似や共通点が指摘されるが、一連の作品群は綿密な筋立て構成され、独自の光彩を放つ。初登場の「そして夜は甦る」では1985年時点で40歳と記述があり、その11年前に、初めて渡辺探偵事務所を訪れパートナーとなる渡辺と出会い探偵となる。それから6年後に渡辺は失踪し、一人で事務所を維持している。1メートル75センチ前後の背格好。両切り"ピース"を手放さない愛煙家。まだ走るというだけの理由で乗っている車は、本人曰く喘息が持病のブルーバード。美術、映画、ジャズ、囲碁を好む。野球は特定球団に興味はなく、二つ以上の球団を渡り歩いたロートル選手の活躍を喜ぶ。

関連人物

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渡辺賢吾
「渡辺探偵事務所」の元所長で、沢崎のパートナーだった男。アルコール依存症。ある事件が元で警察とヤクザの両方から狙われており、第1作以前の時点で逃亡中であり、放浪の生活をしている。時折沢崎のもとへ「W」と署名した紙飛行機の手紙を送る。『私が殺した少女』では一瞬だが夜の街中で沢崎と再会を果たしている。
錦織警部
新宿警察署捜査課に勤務する警部。沢崎を一見見下している。
橋爪
山口組系暴力団「清和会」の幹部。
相良
橋爪の部下。巨漢。

登場作品

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すべて早川書房刊。

長篇

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短編集

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脚註

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  1. ^ 原尞、14年ぶりの新刊『それまでの明日』、2018年3月1日発売決定!” (2018年3月1日). 2018年3月13日閲覧。
  2. ^ ISBN 978-4150314460