河田聡
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かわた さとし 河田 聡 | |
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主な受賞歴 | |
プロジェクト:人物伝 |
河田 聡(かわた さとし、1951年〈昭和26年〉10月1日 - )は日本の応用物理学者。大阪大学名誉教授、理化学研究所名誉研究員。専門はナノフォトニクス。「ナノフォトン株式会社」会長兼社長。
略歴
[編集]大阪府池田市生まれ[1]。祖父と父も阪大卒[1]。自宅は大阪府池田市内でキャンパスの近くという家庭で育つ[1]。
1970年(昭和45年)大阪教育大学附属高等学校池田校舎卒業[2]。1974年、大阪大学工学部応用物理学科卒業。阪大大学院に進み鈴木達郎に師事。1979年、博士課程修了(工学博士)。米国カリフォルニア大学アーバイン校博士研究員。
南茂夫に師事し阪大助手、助教授を経て、1993年(平成5年)教授に(工学部・工学研究科・生命機能研究科・情報科学研究科を兼務)。2013年から特別教授[1]。2017年から名誉教授[1]。
人物
[編集]研究者になったのは、家庭にサラリーマンがおらず、会社勤めのイメージが湧かなかったことが一因である[1]。
光(フォトン)とナノ構造の相互作用の研究である「ナノフォトニクス」の研究者で、2002年から理化学研究所の主任研究員を兼務。2010年ナノフォトニクス研究室チームリーダー。
日本分光学会元会長で、日本学術振興会学術システム研究センター専門研究員のほか、学術雑誌「Optics Communications」の編集者、アメリカ光学会(OSA)や英国物理学会(IOP)、国際光工学会(SPIE)のフェローなど。
2003年、レーザー・ラマン顕微鏡の製造会社「ナノフォトン株式会社」を創業。2016年、阪大の関係者による研究教育機関「セレンディップ研究所」を立ち上げ主任研究員も務める。
受賞
[編集]- 第30回櫻井健二郎氏記念賞(2015年[3])
- 第8回江崎玲於奈賞(2011年)
- 中小企業庁長官賞(2006年)
- 文部科学大臣・科学技術賞表彰(2005年)
- 島津製作所「島津賞」(2003年)
- 大阪駅北地区(うめきた)国際コンセプトコンペ優秀賞(チーム8)「創と奏の水都(みなと)~浪速の万華鏡ルネッサンス」(2003年)
- 新技術開発財団の市村学術賞(1998年[4])
- ダビンチ優秀賞 (フランス・LVMH財団) 芸術のための科学賞(1997年)
- 日本IBM科学賞 (エレクトロニクス部門、1996年)
- 紫綬褒章(2007年)受章[5]
- 文化功労者(2024年)[6]
主な著書
[編集]- 『超解像の光学(日本分光学会測定法シリーズ)』(学会出版センター、1999年)
- 『論文・プレゼンの科学 読ませる論文・卒論、聴かせるプレゼン、優れたアイディア、伝わる英語の公式』(アドスリー、2016年)
共著
[編集]- 『科学計測のための画像データ処理 パソコンEWS活用による画像計測&処理技術』(南茂夫との共著、CQ出版、1994年)
- 『科学計測のためのデータ処理入門 科学技術分野における計測の基礎技術』(南茂夫との共著、CQ出版、2001年)
脚注
[編集]- ^ a b c d e f “「適塾」の志で科学者育む 河田聡さん”. 日本経済新聞電子版 (日本経済新聞社). (2020年9月9日) 2022年8月9日閲覧。
- ^ “Prof. Kawata's Cyber Lab(公式サイト)”. 河田 聡. 2024年10月15日閲覧。
- ^ “櫻井健二郎氏記念賞歴代受賞者”. OITDA(一般財団法人光産業技術振興協会) (2014-00-00). 2020年9月10日閲覧。
- ^ 過去の受賞一覧 第30回 / 市村賞贈呈 | 公益財団法人 市村清新技術財団
- ^ “河田聡主任研究員が紫綬褒章を受章”. 理化学研究所 (2007年11月2日). 2023年7月3日閲覧。
- ^ “文化勲章・功労者の業績 2024年度”. 日本経済新聞 (2024年10月25日). 2024年10月25日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Prof. Kawata's Cyber Lab - 公式サイト
- 応用物理学会
- 大阪大学工学部応用物理学科科学計測講座
- 理化学研究所ナノフォトニクス&メタマテリアル研究室
- ナノフォトニクス研究センター
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