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河竹新七 (3代目)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

三代目 河竹新七(さんだいめ かわたけ しんしち、天保13年〈1842年〉- 明治34年〈1901年1月10日)とは、明治時代に活躍した歌舞伎狂言作者。本名は菊川 金太郎(きくがわ きんたろう)。俳名は是水。

来歴

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江戸神田に生まれる。はじめ猿若町芝居茶屋に勤めていたが、のちに二代目河竹新七の門人となり、初代竹柴金作を名乗る。明治5年(1872年)市村座の立作者となり、明治17年には三代目河竹新七を襲名。市村座や歌舞伎座などの各座に立作者として出勤した。明治30年(1897年)、演劇改良運動を推進する九代目市川團十郎福地桜痴との対立から、門下の竹柴彦作らとともに歌舞伎座を退座したが、翌年の五代目尾上菊五郎の歌舞伎座出勤を機に復帰した。

講談や小説などからの脚色を得意とし多くの作を残した。代表作に『籠釣瓶花街酔醒』、『塩原多助一代記』などがある。

墓所は台東区永見寺。

作品

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  • 大岡政談夏鈴川
  • 紀文大尽廓入船
  • 佐野系図由諸調
  • 上州織侠客大縞
  • 嵯峨奥妖猫奇談
  • 武蔵鐙誉大久保
  • 籠釣瓶花街酔醒
  • 門松宝双六
  • 墨川高評桜
  • 邯鄲諸国譚
  • 盛糸好比翼新形
  • 高野山苅萱実記
  • 浮世又平誉助剣
  • 関ケ原東西軍記
  • 御殿山桜木草紙
  • 鹿児島銘々伝記
  • 種瓢真書太閤記
  • 花見時瓢太閤記
  • 浜千鳥真砂白浪
  • 忠臣蔵年中行事
  • 櫓太鼓成田仇討
  • 政談恋畦倉
  • 蔦模様血染御書
  • 通俗西遊記
  • 六歌仙狂画墨塗
  • 橋供養梵字文覚
  • 鎮西八郎英傑譚
  • 東叡山農夫願書
  • 北雪美談時代鏡
  • 雲雀山駒絆松樹
  • 廿四時海上新話
  • 万石取茶入墨附
  • 三世相縁本阿弥
  • 新舞台越後立読
  • 女夫浪江島新語
  • 唐人髷今国性爺
  • 千宗易悟道策前
  • 弓張月源家鏑箭
  • 前太平記擬玉殿
  • 聖世徳大赦恩典
  • 実録忠臣蔵
  • 伏見街地震夜話
  • 塩原多助一代記
  • 清正誠忠録
  • 鈴音真似操
  • 万石取茶入墨附
  • 三世相縁本阿弥
  • 蔦模様血染御書
  • 復讐談高田馬場
  • 枕慈童所作事
  • 榛名梅薫団扇絵
  • 碁風土紀魁舛形

参考文献

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  • 渥美清太郎編 『日本戯曲全集第三十二巻歌舞伎篇第三十二輯 河竹新七竹柴其水集』 春陽堂、1929年
  • 『籠釣瓶花街酔醒・神明恵和合取組』〈『歌舞伎オン・ステージ』7〉 白水社、1986年
  • kotobank「河竹新七(3代)」2011年11月29日閲覧)