波食窪
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波食窪(はしょくくぼ[1][2]、はしょくおう[3])は、波の侵食作用によって海食崖の下部の海面付近に形成される、奥行きより幅が大きい窪み[1]、あるいは、高さより幅が大きい窪みを指す[4]。
「海食窪」[4][5]、あるいは、英語由来の「ノッチ(notch)」[1]、「波食ノッチ」という表現で言及されることもある[6]。
波食棚や海食洞などと同様に、岩石海岸において侵食によって形成される微地形のひとつである[4][7]。波食窪が発達すると波食棚が形成され、また、波食窪の上部の海食崖が崩落し、崖が徐々に後退することになるが[7][8]、石灰岩や[9]、花崗岩などの硬い岩は比較的崩落しにくいため、しばしば特異な形状の岩塊が形成され、「奇岩」として観光名所となることがある[5][10]。
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脚注
[編集]- ^ a b c 世界大百科事典『波食窪』 - コトバンク
- ^ 石井正之. “噴火湾奥の断崖絶壁 礼文華海岸のハイアロクラスタイト”. 日本地質学会北海道支部 北海道地質百選検討グループ. 2016年3月7日閲覧。
- ^ 日本大百科全書(ニッポニカ)『山陰海岸国立公園』 - コトバンク
- ^ a b c “地形項目”. 国土地理院. 2016年3月7日閲覧。
- ^ a b 池田碩「花崗岩地形の世界(3) ノッチ(海食窪)- 自然が彫刻(いたずら)した象岩や奇岩」『地理』第41巻第3号、古今書院、1996年、93-97頁。 NAID 40002446932
- ^ 岡村聡、永田秀尚「忍路・積丹半島の水底火山活動と岩盤崩壊」『地質学雑誌』第113巻、2007年、補遺93。「… 海食崖の高さや波食ノッチの発達程度 …」 NAID 130001915706
- ^ a b “2.奇岩が続く海岸風景にかくされた新事実とは?”. 福井市自然史博物館. 2016年3月7日閲覧。
- ^ 小暮哲也、青木久、前門晃、松倉公憲「琉球石灰岩からなる海食崖の崩落に関する斜面安定解析の再検討」(PDF)『筑波大学陸域環境研究センター報告』第4号、2003年、97-101頁、2016年3月7日閲覧。 NAID 40006064189
- ^ “琉球石灰岩とサンゴ礁” (PDF). 沖縄県立向陽高等学校. 2016年3月7日閲覧。
- ^ “奇岩/のこぎり岩/ノッチの情報”. 沖縄離島ドットコム. 2016年3月7日閲覧。[出典無効]
外部リンク
[編集]ウィキメディア・コモンズには、波食窪に関するカテゴリがあります。