泥棒猫ヒナコの事件簿 泥棒猫リターンズ

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泥棒猫ヒナコの事件簿
泥棒猫リターンズ
著者 永嶋恵美
発行日 2019年11月8日
発行元 徳間書店
ジャンル 小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 A6並製(文庫版)
ページ数 304ページ(文庫版)
前作 泥棒猫ヒナコの事件簿 別れの夜には猫がいる。
コード ISBN 978-4-19-894515-2
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泥棒猫ヒナコの事件簿 泥棒猫リターンズ』(どろぼうねこヒナコのじけんぼ どろぼうねこリターンズ)は、永嶋恵美による日本小説[1]。「泥棒猫ヒナコの事件簿」シリーズ第3作目となる[1]

収録作品3篇はすべて書き下ろし作品で2019年11月に徳間文庫として刊行された[2][1]

様々な恋愛トラブルを「泥棒猫」と呼ばれる皆実雛子(ヒナコ)が「強奪」という手段で鮮やかに解決していく姿を描いた3篇が収録されている。

2024年4月から朝日放送テレビの「ドラマL」枠で「泥棒猫ヒナコの事件簿」シリーズを原作としたドラマが放送中[3]テレビドラマ参照)。

あらすじ[編集]

登場人物[編集]

主要人物[編集]

皆実雛子(みなみ ひなこ)
「泥棒猫派遣業」を請け負うオフィスCATの代表[1]。成功率100%の強奪屋で「泥棒猫」と呼ばれている。
セーラーカラーの白いブラウスにピンクの吊りスカートが普段の服装で、依頼者からは若く見られることが多い[4]
篠原楓(しのはら かえで)
オフィスCATのスタッフ[5]。雛子と仕事上のバディとなっている[6]。音感に優れ、顔を合わせなくても複数人の声を的確に聞き分け、名前を即座に覚える特技がある[7]
雛子からは「そそっかしくてお調子者だが、不思議と強運」と言われている[8]

泥棒猫リターンズ[編集]

竹田綠(たけだ みどり)
大学生[注 1]。従姉・美春から交際相手を強奪するよう依頼する。
早川梨沙(はやかわ りさ)
不動産屋勤務。かつての依頼人(泥棒猫貸します参照)。竹田綠からオフィスCATの連絡先を聞かれて取り次ぎ、今回の綠の依頼を手伝っている。
久保美春(くぼ みはる)
綠の親友で、綠の継母・節子の姪。バツイチで子持ち(3歳の女児)のバイト先の店長と交際している。
店長の子どもの世話などに時間を取られ、大学を留年しそうになっているが、大学を中退してでも店長と結婚すると綠に言っている。

回線上の幽霊ゴースト[編集]

千崎萌花(せんざき もえか)
26歳。フリーでウェブデザインを請け負うノマドワーカー[10]。彼氏・山城翔太の強奪を依頼し、篠原楓が担当する。
山城翔太(やましろ しょうた)
26歳。建設関連の会社員。萌花とはソシャゲを通じて知り合い、オフ会をきっかけに交際が始まっている。

初日の幕が上がるまで[編集]

森井志乃(もりい しの)
マイナーな劇団に所属している劇団員。左足の怪我で裏方に転じている時に愛璃の世話係をしている。
愛璃の彼氏の強奪を依頼している。
愛璃(あいり)
インディーズ アイドル。志乃の劇団で客演をしている。TO(トップオタ、太客のファン)に危険を感じ始めている。
高梨夏輝(たかなし なつき)
愛璃の彼氏。志乃の劇団の同期で仲間。才能のある団員で志乃は希望の星と思っている。

書誌情報[編集]

  • 永嶋 恵美(著)『泥棒猫ヒナコの事件簿 泥棒猫リターンズ』(2019年11月8日発売[1]、徳間文庫、ISBN 978-4-19-894515-2

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 小学5年生の時、父・英則を離婚させてほしいと依頼し、篠原楓が担当している[9]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e 泥棒猫ヒナコの事件簿 泥棒猫リターンズ”. 徳間書店. 株式会社徳間書店. 2024年5月13日閲覧。
  2. ^ 永嶋恵美『『泥棒猫ヒナコの事件簿 泥棒猫リターンズ』徳間文庫』徳間書店、2019年11月8日、298頁。 
  3. ^ 武田玲奈が強奪率100%の"泥棒猫"演じるドラマ放送、渡邊圭祐・渡邉美穂も共演”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年2月26日). 2024年5月13日閲覧。
  4. ^ 永嶋恵美『泥棒猫ヒナコの事件簿 泥棒猫リターンズ(徳間文庫)「回線上の幽霊」』徳間書店、2019年11月8日、78頁。 
  5. ^ 永嶋恵美『泥棒猫ヒナコの事件簿 あなたの恋人、強奪します。(徳間文庫〈新装版〉)「カッコーの巣の中で」』徳間書店、2017年6月2日、97頁。 
  6. ^ 永嶋恵美『泥棒猫ヒナコの事件簿 泥棒猫リターンズ(徳間文庫)「初日の幕が上がるまで」』徳間書店、2019年11月8日、17-18頁。 
  7. ^ 永嶋恵美『泥棒猫ヒナコの事件簿 泥棒猫リターンズ(徳間文庫)「回線上の幽霊」』徳間書店、2019年11月8日、110頁。 
  8. ^ 永嶋恵美『泥棒猫ヒナコの事件簿 泥棒猫リターンズ(徳間文庫)「回線上の幽霊」』徳間書店、2019年11月8日、99頁。 
  9. ^ 永嶋恵美『泥棒猫ヒナコの事件簿 あなたの恋人、強奪します。(徳間文庫〈新装版〉)「カッコーの巣の中で」』徳間書店、2017年6月2日、92-129頁。 
  10. ^ 永嶋恵美『泥棒猫ヒナコの事件簿 泥棒猫リターンズ(徳間文庫)』徳間書店、2019年11月8日、84-85頁。 

外部リンク[編集]