泰三子
やす みこ 泰 三子 | |
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職業 | 漫画家 |
活動期間 | 2017年 - |
ジャンル | 青年漫画 |
代表作 | 『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』[1] |
受賞 |
第66回小学館漫画賞一般向け部門 第46回講談社漫画賞総合部門 |
泰 三子(やす みこ)は、日本の漫画家[1]、元女性警察官[1][2]。出身地は非公開である[1]。代表作は『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』[1]。
来歴
[編集]警察に10年勤務した後、2017年に漫画家としてデビューした[3][4]。1ページ漫画の「交番女子」が掲載され話題となった『モーニング』週刊誌上で、2017年11月より『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』の週刊連載を開始[5]。この作品は、女性警察官だった自身の経験を元にしたものである[6]。
2019年、『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』が「漫道コバヤシ漫画大賞」グランプリを受賞[7]。
2021年、『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』が第66回小学館漫画賞一般向け部門を受賞[8]。同作が第45回講談社漫画賞総合部門にノミネートされた[9]。7月に同作がテレビドラマ化された[10]。
2022年に『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』テレビアニメ化され[11]、同年に同作品で第46回講談社漫画賞総合部門を受賞した[1]。
2023年6月より『モーニング』誌上で、川路利良を主軸にした新連載『だんドーン』の連載を開始[12]。当初は2022年10月に連載開始の予定であったが、諸事情により2023年のモーニング第29号からの開始となった[13]。
人物
[編集]本人によると、警察官をやめて漫画家になった動機は、「漫画家になりたいから」ではなく「警察のことを知ってほしいから」だという[14]。警察官時代は、交番勤務や防犯の広報などをしていたという。
夫は2022年に急死し、子供が二人いる[13]。学生時代は部活動で剣道をしていた[15]。普段は漫画を読まないが、『進撃の巨人』と『聖☆おにいさん』は読んでいる[15]。投稿するまで漫画を描いたことがなかったが、警察官時代は似顔絵捜査官をしていたため、人間の顔を描き慣れていた[15]。『聖☆おにいさん』を参考にして漫画を描いている[4]。
作品リスト
[編集]連載
[編集]- ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜(『モーニング』2017年52号[16] - 2022年29号〈第一部〉[17])
- だんドーン(『モーニング』2023年29号[18] - )
読み切り
[編集]- 交番女子(『モーニング』2017年29号)
- ママポリス 警務課安全相談係 南田巡査長(『ベビモフ』2017年11月[19])
- シキブアイラブユー(作画:松木いっか、『くらげバンチ』2020年11月) - 原作担当。
書籍
[編集]- 『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』、講談社〈モーニングKC〉2018年 - 、既刊23巻(2023年2月21日現在)
- 『だんドーン』、講談社〈モーニングKC〉2023年 - 、既刊5巻(2024年10月22日現在)
- 2023年10月23日発売[20][21]、ISBN 978-4-06-533297-9
- 2024年1月23日発売[22]、ISBN 978-4-06-534351-7
- 2024年4月23日発売[23]、ISBN 978-4-06-535118-5
- 2024年7月23日発売[24]、ISBN 978-4-06-536241-9
- 2024年10月22日発売[25]、ISBN 978-4-06-537028-5
その他
[編集]- ミッキーマウス90周年記念イラスト集 gift(2019年6月[26])イラスト
脚注
[編集]- ^ a b c d e f “『コウノドリ』『ハコヅメ』の作者は、なぜ新連載のテーマに「歴史モノ」を選んだのか”. 文春オンライン. 文藝春秋 (2022年9月1日). 2023年2月22日閲覧。
- ^ “歴史がないからこそ自分たちで作っていく…『ハコヅメ』作者が明かす女性警察官の働き方”. ウートピ. 協和 (2022年6月21日). 2023年2月22日閲覧。
- ^ “女性警察官が漫画家に転生!! 『ハコヅメ』の泰三子が選んだ「武器」としての漫画道【doda×モーニング「転生賞」】”. doda. 2021年3月23日閲覧。
- ^ a b 日経ビジネス電子版. “警察で学んだ、マンガ家として急成長する方法”. 日経ビジネス電子版. 2021年3月23日閲覧。
- ^ “泰三子”. morning.kodansha.co.jp. 2021年3月23日閲覧。
- ^ まんがseekプロジェクト. “泰三子のプロフィール、受賞歴、全作品リストなど”. まんがseek. 2021年3月23日閲覧。
- ^ “「呪術廻戦」芥見下々がテレビ初出演、ケンコバMC「漫道コバヤシ」1月30日放送回で”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年1月25日). 2021年4月5日閲覧。
- ^ “第66回小学館漫画賞に「デデデデ」「チェンソーマン」「ショコラの魔法」など”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年1月20日). 2021年4月5日閲覧。
- ^ “第45回講談社漫画賞のノミネート13作品決定、受賞作は5月13日に発表”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年4月7日). 2021年4月7日閲覧。
- ^ “泰三子「ハコヅメ」7月にドラマ化!戸田恵梨香と永野芽郁が交番女子に”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年5月2日). 2021年5月2日閲覧。
- ^ “漫画『ハコヅメ』来年TVアニメ化 出演は若山詩音&石川由依 ティザーPVも解禁”. ORICON NEWS. 2021年8月2日閲覧。
- ^ “『ハコヅメ』『だんドーン』公式のツイート”. Twitter. 2023年6月7日閲覧。
- ^ a b “「もう何も描きたくない」と思った――漫画『ハコヅメ』の作者・泰三子さんが明かした、当日の朝まで元気だった夫との「突然の死別」、モーニング編集部”. 現代ビジネス. KODANSHA (2023年6月15日). 2023年6月16日閲覧。
- ^ “女性警察官が、警察を辞めて漫画家になった理由(モーニング編集部) @gendai_biz”. 現代ビジネス. 2021年3月23日閲覧。
- ^ a b c “「警察は“しょうもない人”が頑張る仕事です」”. 日経ビジネス (2018年4月24日). 2021年4月5日閲覧。
- ^ “交番女子を描く新連載がモーニングで、高橋ツトム&野田彩子の読み切りも”. コミックナタリー. ナターシャ (2017年11月22日). 2021年4月5日閲覧。
- ^ “泰三子「ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜」第1部モーニングで完結、10月には新作も”. コミックナタリー. ナターシャ (2022年6月16日). 2022年6月16日閲覧。
- ^ “泰三子の幕末史コメディ「だんドーン」 連載開始までの経緯明かすインタビューも”. コミックナタリー. ナターシャ (2023年6月15日). 2024年10月27日閲覧。
- ^ “Web雑誌・BABY!が誌名変更&リニューアル、「コウノドリ」など無料公開”. コミックナタリー. ナターシャ (2017年11月1日). 2021年4月5日閲覧。
- ^ “「ハコヅメ」泰三子の最新作、“日本警察の父”川路利良を描く幕末史コメディ1巻”. コミックナタリー. ナターシャ (2023年10月23日). 2024年10月27日閲覧。
- ^ “だんドーン (1)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2024年10月27日閲覧。
- ^ “だんドーン (2)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2024年10月27日閲覧。
- ^ “だんドーン (3)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2024年10月27日閲覧。
- ^ “だんドーン (4)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2024年10月27日閲覧。
- ^ “だんドーン (5)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2024年10月27日閲覧。
- ^ “マンガ家によるミッキー画集「gift」に石川雅之、鶴田謙二、弘兼憲史ら33名追加”. コミックナタリー. ナターシャ (2019年4月26日). 2021年4月5日閲覧。