洛陽天満宮二十五社順拝
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洛陽天満宮二十五社順拝(らくようてんまんぐうにじゅうごしゃじゅんぱい)は、京都に所在する天満宮の中から、特に菅原道真にゆかりの深い25社を順拝する風習である。時代によって含まれる神社が異なるが、本稿では菅原道真没後950年にあたる嘉永5年(1852年)に書された25社[1]を示す。類似の巡礼には菅公聖蹟二十五拝(全国の25社)や江戸二十五天神(江戸の25社)などがある。
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[編集]嘉永5年(1852年)に書された洛陽天満宮二十五社順拝には、二十五社、十二社、御霊地三社が記されている。御霊地三社は第1番の菅大臣天満宮、第9番の北野天満宮、第10番の水火天満宮である。
番号 | 神社名 | 住所 | 備考[1] |
---|---|---|---|
第1番 | 菅大臣天満宮 | 京都市下京区 | 十二社、御霊地三社 |
第2番 | 北菅大臣天満宮 | 京都市下京区 | |
第3番 | 筑紫天満宮 | 京都市下京区 | 十二社 |
第4番 | 一夜天満宮 | 京都市中京区 | 壬生寺内 |
第5番 | 神泉苑天満宮 | 廃社 | |
第6番 | 火除天満宮 | 京都市下京区 | |
第7番 | 菅原院天満宮 | 京都市上京区 | 十二社 |
第8番 | 安楽寺天満宮 | 京都市上京区 | 十二社 |
第9番 | 北野天満宮 | 京都市上京区 | 十二社、御霊地三社 |
第10番 | 水火天満宮 | 京都市上京区 | 十二社、御霊地三社 |
第11番 | 上御霊天満宮 | 京都市上京区 | |
第12番 | 梶井天満宮 | 十二社、現存せず | |
第13番 | 菅家天満宮 | 京都市中京区 | 十二社、下御霊神社内 |
第14番 | 雪天満宮 | 京都市東山区 | |
第15番 | 梅宿菴天満宮 | 京都市東山区 | 十二社知恩院内、塔頭松宿院にある松風天満宮か。 |
第16番 | 天拝天満宮 | 京都市東山区 | |
第17番 | 梅丸天満宮 | 京都市東山区 | |
第18番 | 高台寺天満宮 | 京都市東山区 | 高台寺内 |
第19番 | 若宮天満宮 | 京都市東山区 | |
第20番 | 紅梅天満宮 | 京都市下京区 | 十二社、萬年寺内 |
第21番 | 文子天満宮 | 京都市下京区 | |
第22番 | 西念寺天満宮 | 京都市下京区 | 西念寺内 |
第23番 | 法然寺天満宮 | (京都市下京区) | 移転前の法然寺内 |
第24番 | 火除天満宮 | 京都市下京区 | 十二社、移転前の大雲院内、大雲院天満宮 |
第25番 | 錦天満宮 | 京都市中京区 | 十二社 |
参考文献
[編集]- 竹居明男『近世京都における天神信仰(上)「洛陽天神二十五社巡拝」私注』日本宗教文化史研究、15巻1号、pp.90-105、2011年
- 竹居明男『近世京都における天神信仰(下)「洛陽天神二十五社巡拝」私注』日本宗教文化史研究、15巻2号、pp.54-64、2011年