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中映

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
浅草座から転送)
中映株式会社
Chuei Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 中映
本社所在地 日本の旗 日本
111-0032
東京都台東区浅草二丁目9番13号[1]
浅草中劇会館内
(現在の浅草ビューホテルアネックス六区の位置[2]
設立 1944年3月13日[1]
業種 サービス業
事業内容 映画館の経営、演劇演芸その他の興行ボウリング場の経営ほか[1]
代表者 野口知信[3]
資本金 2,749万円[1]
支店舗数 5店舗(2012年時点)
主要株主 松竹100%
特記事項:略歴

1944年3月13日 設立

2013年2月15日合併消滅
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中映株式会社(ちゅうえい、1944年3月13日 設立[1] - 2013年2月15日合併消滅[3])は、日本の映画演劇演芸の興行会社である。松竹系列企業として東京・浅草で浅草中映劇場など5館を運営していたが、2013年に松竹に吸収合併し解散した[4]

略歴

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『カジノ座にて』(1956年、田沼武能撮影)
  • 1944年(昭和19年)3月13日 - 松竹の関連会社として設立された。
  • 1949年(昭和24年)2月 - ストリップ劇場の浅草座を浅草新劇場地下に開場。
  • 1951年(昭和26年)11月 - ストリップ劇場の美人座(浅草小劇場、ショー劇場の跡)を国際通り沿いに開場。
  • 1952年(昭和27年)11月23日 - ストリップ劇場のカジノ座を大勝館地下に開場。
  • 1954年(昭和29年) - 美人座を閉鎖。
  • 1964年(昭和39年)10月 - 浅草新劇会館地下に浅草世界館を開場。
  • 1965年(昭和40年) - 大勝館を合併。[3]常盤座を松竹から移管、「トキワ座」と改称。
  • 1971年(昭和46年)10月12日 - 大勝館を閉館。カジノ座を浅草新劇会館地下(浅草座跡)に移転。同年、電気館を松竹から移管。
  • 1972年(昭和47年)12月 - 大勝館跡地に浅草中映ボウル[注 1]を開場。中映インドアゴルフを併設。
  • 1976年(昭和51年)2月29日 - 電気館、千代田館を閉鎖。
  • 1981年(昭和56年) - 浅草中映ボウルを閉鎖する。
  • 1984年(昭和59年) - 「トキワ座」を閉鎖する。
  • 1998年(平成10年) - 松竹に買収され、松竹の完全子会社となる。[3]
  • 2001年(平成13年) - 浅草中映ボウル(旧大勝館)建物を譲渡、演芸場「浅草大勝館」となる。
  • 2012年(平成24年)10月21日 - 浅草新劇場ならびに浅草中映劇場、浅草名画座を閉館して経営する映画館は消滅[5]10月31日、事業会社としての業務を終了。
  • 2013年(平成25年)2月15日 - 松竹に吸収合併(存続会社は松竹)。[3]

事業場

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浅草中映劇場名画座

最後まで営業していた事業場

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※これらが立地していた2サイト・5スクリーンは閉館後に解体・再開発が行われ、令和改元後の2020年に『浅草六区松竹ビル』が竣工[2]。同ビル内に『浅草ビューホテル アネックス六区』が2023年3月18日にグランドオープンしている[6]

  • 浅草新劇場 - 名画座東京都台東区浅草2-9-11 浅草新劇会館1階)(2012年10月21日閉館)[1][5]
  • 浅草世界館 - 成人映画 (東京都台東区浅草2-9-11 浅草新劇会館地階)(2012年9月25日閉館)[1][5]
  • 浅草名画座- 名画座 (東京都台東区浅草2-9-12 浅草中劇会館地階)定員262人 (2012年10月21日閉館)[1][5]
  • 浅草中映劇場 - 名画座 (東京都台東区浅草2-9-13 浅草中劇会館1階)定員394人 (2012年10月21日閉館)[1][5]
  • 浅草シネマ - 成人映画 (東京都台東区浅草2-9-8 浅草新劇会館地階)(2012年9月17日閉館) [1][5]

かつての事業場

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  • 常盤座 - 映画館 (東京都台東区浅草1-26)⇒ ROX3
  • 大勝館 - 映画館 (東京都台東区浅草2-10-1)⇒ 浅草大勝館 ⇒ ドン・キホーテ
  • 電気館 - 映画館 (東京都台東区浅草1-42-4)⇒ 浅草電気館パシフィックコート
  • 浅草カジノ座 - ストリップ劇場 ⇒ 移転して業態変更、浅草シネマ(2012年9月閉館)
  • 千代田館 - 映画館 ⇒ 浅草電気館パシフィックコート
  • 浅草美人座 - ストリップ劇場 ⇒ 三平ストア

註記

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注釈

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  1. ^ 地階に個室のレーン(2部屋4レーン)あり。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j 『映画年鑑 2009』(時事映画通信社、2008年12月1日 ISBN 4915207048)のp.287の記述を参照。
  2. ^ a b 山崎健太郎 (2020年5月12日). “松竹監修、“歌舞伎や映画の歴史”を感じるホテルが浅草六区にオープン”. AV Watch. インプレス. 2024年12月16日閲覧。
  3. ^ a b c d e 「文化通信」会長コラム2012年12月27日付[1]参照。
  4. ^ 松竹、完全子会社の浅草 中映(株)を2013年2月15日吸収合併文化通信、2012年12月27日
  5. ^ a b c d e f 福田麗 (2012年8月1日). “浅草から映画館が消える…中映劇場など5館が閉館へ 建物の老朽化のため”. シネマトゥデイ. 2019年5月23日閲覧。
  6. ^ 立花奈緒. “浅草の地で38年に渡り愛され続ける 「浅草ビューホテル」の アネックスがグランドオープン!”. CREA web. 文藝春秋. 2024年12月16日閲覧。

関連事項

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  • 東活 - 松竹傘下の成人映画製作会社

外部リンク

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