浜村蔵六
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浜村蔵六(はまむらぞうろく)とは、江戸時代中期から明治時代にかけて5代に亙って篆刻家として活躍した浜村家が名乗った名跡である。蔵六とは亀の異名とされ、初世が亀鈕の銅印を所蔵していたことから号とした。この銅印は代々宝印として伝えられ現在は東京国立博物館に所蔵されている。
歴代
[編集]- 浜村蔵六 (初世)(享保20年(1735年)- 寛政6年(1794年))
- 浜村蔵六 (二世)(安永2年(1774年)- 文政4年(1821年))
- 江戸の人。本姓は橘氏、名を参、字は秉徳、通称六蔵。
- 浜村蔵六 (三世)(寛政3年(1791年)- 天保14年(1843年))
- 江戸の人。小林氏、後に養家の姓である金山氏を名乗る。名を籍、字は子収、号ははじめ南渓、晩年に訥斎・亀禅とした。
- 浜村蔵六 (四世)(文政9年(1826年)- 明治28年(1895年))
- 備前岡山の人。正本氏、後に塩見氏を名乗る。名は観侯、字は大澥、蔵六を号し、別号に薇山・雨村。通称参蔵。
- 浜村蔵六 (五世)(慶応2年(1866年)- 明治42年(1909年))
- 津軽の人。三谷氏、名は裕、字は有孚、蔵六を号し、別号は無咎道人・彫虫窟主人。通称六平。
関連項目
[編集]出典
[編集]- 中井敬所『日本印人伝』