海の嵐 (ヴァイオリン協奏曲)
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ヴァイオリン協奏曲変ホ長調『海の嵐』(うみのあらし)作品8-5は、アントニオ・ヴィヴァルディが作曲したヴァイオリン協奏曲の一つ。協奏曲集『和声と創意への試み』作品8(第1曲から第4曲が『四季』と総称される)の第5曲である。
楽曲解説
[編集]第1楽章
[編集]Presto. 変ホ長調、4分の4拍子で、3回のトゥッティの間に2回のソロが挟まれているリトルネロ形式の楽章である。ソロには技巧的な分散和音が多く使われる。完全終止せず、変ホ長調の属和音に半終止して、第2楽章へと進む。
第2楽章
[編集]Largo. ヘ短調、4分の4拍子である。16小節の短い楽章であり、頻繁な転調が見られる。この楽章も完全終止せず、ハ短調の属和音に半終止する。
第3楽章
[編集]Presto. 変ホ長調、8分の3拍子。5回のトゥッティの間に4回のソロが挟まれているリトルネロ形式の楽章である。トゥッティは3回目のトゥッティで変ロ長調で出る以外は全て変ホ長調である。一方、ソロの方は各回ごとにかなり音型が変化していく。
フルート協奏曲『海の嵐』
[編集]→「フルート協奏曲集 (ヴィヴァルディ)」も参照
ヴィヴァルディは『海の嵐』と題する協奏曲をフルートのためにも書いている(作品10-1)。調などを含め、大きく異なった曲ではあるが、ヴィヴァルディ自身からみた「海」の描写がどちらにも表れている。
外部リンク
[編集]- ヴァイオリン協奏曲「海の嵐」の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト。PDFとして無料で入手可能。
- フルート協奏曲「海の嵐」の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト。PDFとして無料で入手可能。