海保眞夫
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海保 眞夫(海保 真夫、かいほ まさお、1938年11月15日 - 2003年4月12日)は、日本の英文学者、翻訳家。慶應義塾大学文学部教授を務めた。
人物・経歴
[編集]神奈川県横浜市生まれ。1957年東京都立新宿高等学校卒業、1962年慶應義塾大学文学部英文学専攻卒、1964年慶應義塾大学大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了。
1964年慶應義塾大学文学部助手、1969年同専任講師昇格、1972同助教授昇格、ケンブリッジ大学で2年間在外研究、1979同教授昇格。ジョナサン・スウィフトを中心に据えた18世紀英文学や英国史を専門としつつ、17 - 19世紀の英文学について多数の論文、書籍などを表し、同時に精力的に翻訳活動を行ったが、在職中に病没。享年64歳。池田年穂などが翻訳の遺志を継いでいる。
著書
[編集]翻訳
[編集]- 『政治家の条件』(H・テイラー、至誠堂) 1967
- 『鮭サラの一生』(H・ウィリアムスン、至誠堂) 1968
- 『白人よ聞け』(リチャード・ライト、鈴木主税共訳、小川出版) 1969
- 『人類にあすはあるか 生き残り運動の基本綱領』(英エコロジスト誌編、上村達雄共訳、時事通信社) 1972
- 『名探偵ポオ氏 『マリー・ロジェの秘密』をめぐって』(ジョン・ウォルシュ、草思社) 1980.5
- 『ボルジア家 悪徳と策謀の一族』(マリオン・ジョンソン、中央公論社) 1984.11。中公文庫 1987
- 『猫の大虐殺』(ロバート・ダーントン、鷲見洋一共訳、岩波書店) 1986。岩波同時代ライブラリー 1990、岩波現代文庫 2007
- 『スウィフト 政治・宗教論集』(スウィフト、中野好之共訳、法政大学出版局、叢書ウニベルシタス) 1989.9
- 『サリンジャーをつかまえて』(イアン・ハミルトン、文藝春秋) 1992.5。文春文庫 1998
- 『海と陸が出会うところ 世界の海岸線と自然』(National Geographic Society、岩波書店) 1992.3
- 『ダービー伯爵の英国史』(ジョン・ジョゼフ・バグリー、平凡社) 1993.1
- 『乞食オペラ』(ジョン・ゲイ、法政大学出版局) 1993.8、新装版2006
- 『歴史の白昼夢 フランス革命の18世紀』(ロバート・ダーントン、坂本武共訳、河出書房新社) 1994.8
- 『ジーキル博士とハイド氏』(スティーヴンスン、岩波文庫) 1994.11。岩波少年文庫 2002
- 『ギボン 歴史を創る』(ロイ・ポーター、中野好之共訳、法政大学出版局、叢書ウニベルシタス) 1995
- 『バラントレーの若殿』(スティーヴンスン、岩波文庫) 1996.4
- 『かわうそタルカ』(ヘンリー・ウィリアムスン、文藝春秋) 1996.11
- 『荒野の呼び声』(ジャック・ロンドン、岩波文庫) 1997.12
- 『サミュエル・ピープスの日記 第8巻』(サミュエル・ピープス、臼田昭・岡照雄共訳、国文社) 1999.6
- 『宝島』(スティーヴンスン、岩波少年文庫) 2000.10
- 『夫が多すぎて』(モーム、岩波文庫) 2001.12
- 『サミュエル・ピープスの日記 第9巻』(サミュエル・ピープス、岡照雄共訳、国文社) 2003.4
- 『ロビンソン・クルーソー』(ダニエル・デフォー、岩波少年文庫) 2004.3
- 『サミュエル・ピープスの日記 第10巻』(サミュエル・ピープス、岡照雄補訳、国文社) 2012.2
脚注
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