海陸分布
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海陸分布(かいりくぶんぷ)は、地球上での海洋と陸地の分布のことである[1]。水陸分布ともいう[1]。
気候因子の1つであり、特に地球スケールや大陸スケールの気候を考えるときに影響力の大きい気候因子となる[2]。地球上での陸地と海洋の面積比は、およそ1:2.46である[3]。
気温との関係
[編集]特に中緯度地域では、大陸では海洋より気温の年較差が大きい[4]。これは、陸地は海洋よりも比熱が大きいことに起因する[4]。 また、大陸の中では、大陸東岸のほうが大陸西岸よりも気温年較差が大きくなる[4]。
北半球は南半球と比較して気温の年較差が大きいが、北半球は陸地の面積が南半球よりも広いためである[5][3]。
降水量との関係
[編集]海陸分布は降水量にも影響を与える[2]。例えば、北緯50度 - 60度では、年降水量は大陸西岸で極大値をとるが大陸内部では極小値をとっている[2]。
グローバル気候への影響
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また、海陸分布は海陸風やモンスーンなどにも影響を与えている[6]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 日下博幸『学んでみると気候学はおもしろい』ベレ出版、2013年。ISBN 978-4-86064-362-1。
- 高橋日出男 著「気候要素と気候因子」、高橋日出男・小泉武栄(編) 編『自然地理学概論』朝倉書店〈地理学基礎シリーズ〉、2008年、10-21頁。ISBN 978-4-254-16817-4。
- 仁科淳司『やさしい気候学』(第3版)古今書院、2014年。ISBN 978-4-7722-8506-3。
- 国立天文台 編『理科年表』 第93冊、丸善出版、2019年11月20日。ISBN 978-4-621-30425-9。「世界各緯度帯の海陸の面積とその比」