海 (恵那市)
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地名の由来
[編集]従来この地名については、昔「なぎくずれして、川をせきとめて海のようになった」ことに由来するとされてきたが、近年の地質調査からこのせきとめ湖については以下のふたつの可能性が指摘されている。
- 1586年(天正13年)岐阜県北西部を震源とする天正地震により、現在の恵那市上矢作町達原字荒で大規模な山体崩落が発生し、上村川が堰き止められ天然ダム湖が出来上がった。上矢作町達原に[海]と言う地名があるのは、そのことによるものであるという説が提唱されている(上村川の項目を参照)。
- 1721年(享保6年)上村川上流の長野県下伊那郡平谷村で大洪水が発生し、この天然ダム湖が決壊し失われた。
参考文献
[編集]- 『かみむら』 「かみむら」編纂委員会 1963年刊 556頁
- 辺見じゅん・北井一夫 『はしりかねと八つの村のものがたり』 文藝春秋 1977年刊 192および211頁
- 『歴史の道調査報告書・大井道・中馬街道』 岐阜県教育委員会 1983年刊 16頁
- 桐澤伊久太郎編 『矢作水力株式会社十年史』 矢作水力株式会社 1929年刊
- 藤井貞和 「民俗の〈夜〉」, 『日本文学』 1974年9月号 43-50頁
- 武田太郎 『谷の思想』 角川書店 1978年刊