淡路円治郎
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淡路 円治郎(淡路 圓治郎、あわじ えんじろう、1895年2月13日 - 1979年4月30日)は、日本の心理学者、社会学者、教育者。立教大学名誉教授・初代社会学部長、東京帝国大学教授・航空研究所教授。心理学および労務管理学の権威で[1]、立教大学社会学部の創設者である。労働、通産、文部各省の審議会委員も歴任し、日本労務研究会理事長や雇用問題研究会会長なども務めた[2]
人物・経歴
[編集]兵庫県神戸市生まれ。1919年(大正8年)、東京帝国大学文学部心理学科を卒業した。その後、大学院に学び、1925年(大正14年)からドイツに留学し、ベルリン大学、ハンブルク大学で学ぶ[2]。
1927年(昭和2年)、立教大学教授に就任。1929年(昭和4年)に東京帝国大学助教授、1939年に(昭和14年)教授となった[2]。
1945年(昭和20年)、東大航空研究所教授。1947年(昭和22年)に退官し、再び立教大学教授に就任する[2]。
1948年(昭和23年)に日本労務研究会理事長となる[2]。
1950年(昭和25年)には立教大学文学部社会学科長を務めており[3]、1951年(昭和26年)には産業労働を視察するために渡米[2]。
1958年(昭和33年)に、立教大学社会学部を創設し、初代学部長に就任。のちに名誉教授[2]。
1967年(昭和42年)、雇用問題研究会会長に就いた[2]。
その他、労働省、通産省、文部省の各審議会委員を務めた[2]。
主な著作
[編集]- 『職業心理学』教育研究会 1928年
- 『材能研究』教育研究会 1929年
- 『個人差の心理学』 雄山閣 1932年
- 『人事管理』新訂増補版千倉書房 1939年
- 『職工養成』千倉書房 1940年
- 『職工養成の常識』千倉書房 1941年
- 『高速と人間』 山海堂出版部 1943年
- 『勞務總論』(新勞務叢書)河出書房 1949年
- 『アメリカの労務管理 主要16社における実態調査』 ダイヤモンド社 1952年
- 『労務原論』上巻 ダイヤモンド社 1958年
- 『労務原論』下巻 ダイヤモンド社 1958年