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深見利佐子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
深見利佐子
ウォラシーハ・ガチャコーン
個人情報
本名ウォラシーハ・ガチャコーン
国籍タイ王国の旗 タイ日本の旗 日本[1]
生誕 (1994-06-27) 1994年6月27日(30歳)
タイ王国の旗 タイコーンケン県[1]
居住地日本の旗 日本茨城県つくば市[2]
出身校筑波大学[3]
職業学生[1][3]
身長158 cm (5 ft 2 in)[3]
スポーツ
タイ王国の旗 タイ
競技柔道
重量級52kg級
大学チーム筑波大学
獲得メダル
女子柔道
タイ王国の旗 タイ代表
アジア競技大会
銅メダル - 3位 2018 ジャカルタ 52kg級
東南アジア競技大会
金メダル - 1位 2019 フィリピン 52kg級

深見 利佐子(ふかみ りさこ、1994年6月27日[4] - )、タイ名ウォラシーハ・ガチャコーン(Warasiha Kachakorn)は、タイ柔道家[3]大外刈体落を得意とする[3]2018年インドネシアジャカルタで開かれたアジア競技大会柔道女子52kg級に出場し、銅メダルを獲得した[4][5][3]

2019年には東京で開かれた世界柔道選手権大会52kg級に出場した[6]。2回戦に進出したが、ポルトガルジョアナ・ラモスに敗れた[6]。同年の東南アジア競技大会では金メダルに輝いた。

2021年東京オリンピックタイ代表に選出され、52kg級に出場した[7]

経歴

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タイ人の父と日本人の母を持ち[1][3]、タイ・コーンケン県にて出生する[1]。1歳の時に[1]母の故郷である長崎県佐世保市へ移り、6歳の時に格闘技好きの父の影響で柔道を始めた[3]。利佐子は3姉妹の長女で、2人の妹も柔道に励んだ[3]。佐世保柔道協会少年部に所属していた[8]

佐世保市立白南風小学校佐世保市立山澄中学校を卒業後[8]、文武両道を図るため[3]長崎県立佐世保西高等学校に進学し[1][3]、高校2年と3年の時に[3]全国高等学校総合体育大会(インターハイ)に48kg級で出場を果たした[1]。インターハイ出場前にあった勉強合宿にもしっかり参加し、空き時間を利用してホテルの前を走るなどトレーニングも並行した[8]。大学進学でも、文武両道が実現できることを重視して筑波大学を選択し、オリンピック出場を望む父の思いを酌み[3]、大学2年時よりタイの代表選考に出場するようになった[1][3]。タイの試合に出場する際は、金曜日の夜に日本を発ち、土曜日の朝にタイに着いて試合に挑み、日曜日に日本へ戻るというハードなスケジュールをこなした[8]。2018年のアジア競技大会で3姉妹そろってタイ代表に選ばれ、利佐子は52kg級で銅メダルを獲得した[3]。この成績が国際柔道連盟(IJF)のポイントを高め、オリンピック代表の座に近付けた[3]

2021年7月25日、東京オリンピックで52kg級に出場し、初戦で敗退した[8]7月30日、故郷の佐世保市を訪問し、朝長則男市長にオリンピック出場を報告した[9]

筑波大学卒業後は、筑波大学大学院に進学し、世界文化遺産学を専攻している[3]。2021年現在、博士後期課程3年生であり、研究者を志望している[3]

成績

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大会 順位 階級
2018 アジア競技大会 3位 −52 kg
2019 東南アジア競技大会 1位 −52 kg

関連項目

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  • 渡辺聖未 - 日本人の父とフィリピン人の母を持つ柔道選手で、東京オリンピックにフィリピン代表として出場。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i 「深見先輩、五輪でタイと日本を明るく」女子柔道タイ代表、母校・佐世保西高が激励会”. 毎日新聞 (2021年7月18日). 2021年8月1日閲覧。
  2. ^ カチャコーン・ワラシハ - 柔道”. 東京2020オリンピック競技大会. 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会. 2021年8月1日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 柔道タイ代表として東京五輪出場濃厚 佐世保出身 深見利佐子(筑波大大学院)「私史上一番のハイライト」”. 長崎新聞 (2021年6月1日). 2021年8月1日閲覧。
  4. ^ a b Judo Results Book”. 2018 Asian Games. 24 May 2020時点のオリジナルよりアーカイブ24 May 2020閲覧。
  5. ^ Kachakorn Warasiha”. Judo Inside. 15 October 2020閲覧。
  6. ^ a b Women's 52 kg”. 2019 World Judo Championships. 5 December 2020時点のオリジナルよりアーカイブ5 December 2020閲覧。
  7. ^ Judo Results Book”. 2020 Summer Olympics. 1 August 2021時点のオリジナルよりアーカイブ1 August 2021閲覧。
  8. ^ a b c d e 佐世保育ちの東京五輪タイ代表 柔道・深見 最高の舞台で戦い抜いた”. 長崎新聞 (2021年7月26日). 2021年8月1日閲覧。
  9. ^ 岩佐遼介 (2021年7月31日). “女子柔道タイ代表・深見選手 五輪出場を佐世保で報告”. 西日本新聞. 2021年8月1日閲覧。

外部リンク

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