清水千尋
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清水 千尋(しみず ちひろ、1947年5月1日 - 2010年12月28日)は、日本の法学者。専門は民法、特に財産管理論[1][2][3]。立正大学法学部教授、同学部長、立正大学理事、副学長などを歴任。群馬県出身、男性。
概要
[編集]上智大学大学院に在学中の1977年に立正大学経営学部の助手を兼ね、1981年に立正大学に法学部が設立されると同時にその助教授に就任し、その後は亡くなるまで立正大学に奉職した。専門は民法全般にわたるが、中でも財産管理論。ドイツ・ゲッティンゲン大学法学部に研究留学しドイツ法学にも詳しい[1]。
経歴
[編集]- 1971年3月 上智大学法学部卒業
- 1973年3月 上智大学大学院法学研究科修士課程修了
- 1975年4月 上智大学大学院法学研究科博士課程入学
- 1977年6月 立正大学経営学部経営学科助手
- 1978年3月 上智大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学
- 1978年4月 立正大学経営学部経営学科講師
- 1981年4月 立正大学法学部助教授
- 1984年-1986年 ドイツ・ゲッティンゲン大学法学部に研究留学
- 1987年4月 立正大学法学部教授
- 1999年4月-2004年3月 立正大学法学部長
- 2007年4月-2010年12月 立正大学常任理事、副学長[1]
所属学会
[編集]研究業績
[編集]著書
[編集]- 判例演習民法I(共著・成文堂)
- 民法総則要説(共著・青林書院)
- 民法演習II(物権法・担保物権法)(共著・成文堂)
- 注解法律学全集(10)「民法Ⅰ〔総則(2)〕」{第90条-第174条ノ2}(共著・青林書院)
- 現代民法II(物権・担保物権法)(共著・八千代出版)
- 民法演習III(債権総論)(共著・成文堂)
- 現代民法III(債権総論)(共著・八千代出版)
- 現代民法IV(債権各論)(共著・八千代出版)
- 導入対話による民法講義(総則)(共著・不磨書房)
- 導入対話による民法講義(債権総論)(共著・不磨書房)
論文
[編集]- 「授権(Ermaechtigung)に関する基礎的考察」
- 「義務設定授権に関する─考察」
- 「取立授権に関する─考察」(立正法学論集所収)ほか、
- 「他人によるクレジットカードの不正利用とカード保有者(会員)の責任について」(日本評論社「現代の法と政治」所収)
- 「授権行為の性質について」(法学書院「民法の基本論集I(総則)」所収)
- 「非権利者による抵当権の設定と権利者の追認」(有斐閣「ジュリスト増刊・担保の判例Ⅰ」所収)
- 「代理店・特約店に関する信頼関係について」(信山社「民法解釈学の展望」所収)
脚注
[編集]- ^ a b c d 立正大学法学部『立正法学論集』45巻1号(通号83)清水千尋教授追悼号、2011-09-20、pp.ⅴ-ⅸ、立正大学
- ^ 四国新聞社2011年12月29日清水千尋氏死去/立正大前副学長
- ^ 読売新聞2011年12月29日訃報欄