コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

清水昌平

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

清水 昌平(しみず しょうへい)は、日本統計学者。専門は統計科学。滋賀大学データサイエンス学部教授、滋賀大学データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター 副センター長。理化学研究所革新知能統合研究センター 汎用基盤技術研究グループ 因果推論チーム チームリーダー。[1]

因果関係を推測するための統計解析手法の研究開発と応用に従事。特に、統計的因果推論における「LiNGAM(Linear Non-Gaussian Acyclic Model)」の提案者として知られる。データ解析、因果関係の解明、機械学習分野で多大な貢献をしている。


「世界で最も影響力のある研究者トップ2%」に選出

2023年10月にスタンフォード大学と科学出版社Elsevier社が発表した「標準化された引用指標に基づく科学者データベース」の「世界のトップ2%の研究者」に選出された。このランキングは、世界最大級の抄録・引用文献データベースScopusのデータを基に算出され、22の科学分野と174のサブ分野に分類された研究者の中から、上位2%が選出されるものである。

清水教授は「Artificial Intelligence & Image Processing」の分野で選出され、特に、介入のない観察データから因果関係を推測するための数学的方法論「LiNGAM法」の開発が評価されている。LiNGAM法に関するその論文の被引用数は900を超えており、因果推論分野の研究における重要な貢献として広く認知されている。

また、同時に同じく滋賀大学の周准教授も同じ分野でトップ2%に選ばれた。[2]

受賞

[編集]
  • 国際学会
    • 2023年11月: IEEE TrustCom-2023 Outstanding Paper Award (S. Wani, X. Zhou, S. Shimizu)[3]
    • 2023年9月: 2023 IEEE IES TC-II Best Paper (X. Zhou, X. Xu, W. Liang, Z. Zeng, S. Shimizu, L. T. Yang, Q. Jin)[4]
    • 2020年11月: IEEE SMC Society Andrew P. Sage Best Transactions Paper Award (X. Zhou, W. Liang, I. Kevin, K. Wang, S. Shimizu)[5]
    • 2006年3月: Best Student First Author Theory Paper Award, International Conference on Independent Component Analysis and Blind Signal Separation (ICA2006), Charleston, SC, USA, 2006
  • 国内学会
    • 2018年9月: 日本行動計量学会 杉山明子賞(出版賞):「統計的因果探索」(講談社, 2017)[6][7]
    • 2016年9月: 日本行動計量学会 林知己夫賞(優秀賞)[8]
  • 教育
    • 2021年3月: 滋賀大学 学長賞(2020年度)[9]
    • 2020年10月: 滋賀大学 教育実践優秀賞:「産学連携データサイエンス実践教育」[10]
    • 2019年3月: 滋賀大学 学長賞(2018年度)[11]

脚注

[編集]
  1. ^ cv | 経歴”. www.shimizulab.org. 2025年1月8日閲覧。
  2. ^ 滋賀大学 (2024年5月13日). “「世界で最も影響力のある研究者トップ2%」に本学研究者が選出 | お知らせ”. 滋賀大学 データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター. 2025年1月8日閲覧。
  3. ^ 滋賀大学 (2023年12月4日). “博士前期課程2年の和仁秀輔さん、周暁康准教授、清水昌平教授がIEEE TrustCom2023で「Outstanding Paper Award」を受賞 | メディア掲載 | お知らせ”. 滋賀大学 データサイエンス学部 / 研究科. 2025年1月8日閲覧。
  4. ^ 滋賀大学 (2023年11月9日). “周暁康准教授と清水昌平教授が「 2023 IEEE IES TC-II Best Paper 」を受賞 | お知らせ”. 滋賀大学 データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター. 2025年1月8日閲覧。
  5. ^ 滋賀大学 (2020年11月12日). “周暁康准教授、清水昌平教授が 2020 IEEE SMC Society「Andrew P. Sage Best Transactions Paper Award」を受賞 | お知らせ | お知らせ”. 滋賀大学 データサイエンス学部 / 研究科. 2025年1月8日閲覧。
  6. ^ 清水昌平チームリーダーが日本行動計量学会 杉山明子賞(出版賞)を受賞 | 革新知能統合研究センター”. aip.riken.jp. 2025年1月8日閲覧。
  7. ^ 学会賞| 日本行動計量学会”. bms.gr.jp. 2025年1月8日閲覧。
  8. ^ 学会賞| 日本行動計量学会”. bms.gr.jp. 2025年1月8日閲覧。
  9. ^ 滋賀大学 (2023年3月20日). “データサイエンス学部教員らが学長賞を受賞 | お知らせ | お知らせ”. 滋賀大学 データサイエンス学部 / 研究科. 2025年1月8日閲覧。
  10. ^ 滋賀大学 (2023年3月27日). “データサイエンス学部教員らが教育実践優秀賞を受賞 | お知らせ | お知らせ”. 滋賀大学 データサイエンス学部 / 研究科. 2025年1月8日閲覧。
  11. ^ 滋賀大学 (2023年3月20日). “データサイエンス学部教員らが学長賞を受賞 | お知らせ | お知らせ”. 滋賀大学 データサイエンス学部 / 研究科. 2025年1月8日閲覧。