渋沢栄一記念財団
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(渋沢社史データベースから転送)
創立者 | 渋沢雅英 |
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所在地 | 東京都北区西ケ原二丁目16番1号 |
法人番号 | 4011505001453 |
主要人物 |
渋沢雅英(初代理事長、相談役、渋沢宗家当主) 樺山紘一(代表理事理事長) 渋沢田鶴子(理事、渋沢宗家次期当主) 田中茂 (代表理事常務理事) |
基本財産 | 2,126,864円(建物及び収蔵品) |
ウェブサイト | https://www.shibusawa.or.jp/index.html |
公益財団法人渋沢栄一記念財団(しぶさわえいいちきねんざいだん)は、渋沢栄一の理念に基づき、経済道義を高揚することを目的とする非営利団体[1]。
前身は1886年に結成された龍門社で、2003年11月より財団法人渋沢栄一記念財団に名称が変更され、2010年9月からは公益財団法人となった[2]。具体的な活動としては、博物館「渋沢史料館」の運営、デジタル版『渋沢栄一伝記資料』や「渋沢社史データベース」など歴史的資料の情報化による活用促進と知的ネットワークの構築、および渋沢栄一研究の推進などを行っている[1]。
沿革
[編集]2003年以前については竜門社を参照。
- 2003年(平成15年)11月 - 竜門社から財団法人渋沢栄一記念財団へ改組、名称変更[3]。実業史研究情報センターを発足[4]。初代理事長は渋沢雅英(渋沢家当主、栄一の曾孫)。
- 2010年(平成22年)9月 - 公益法人認定法に基づき、公益財団法人となる[3]。
- 2015年(平成27年)4月 - 組織改編、実業史研究情報センターは情報資源センター、研究部は研究センターへ名称変更[5]。
- 2020年(令和2年) - 前身の竜門社時代から23年にわたり理事長を務めた渋沢雅英が高齢のため退任し、樺山絋一が理事長となる[6]。なお、渋沢雅英は非常勤の相談役として引き続き財団に従事している。
歴代理事長
[編集]- 初代:渋沢雅英。栄一の曾孫で渋沢家当主。前身の竜門社時代の1997年から2020年までの通算23年間に渡り、理事長を務めた(現在は非常勤の相談役となっている)。また2023年現在、生前の栄一と面識ある唯一の存命の子孫となっている。
- 2代:樺山紘一。高齢となった渋沢雅英に代わり、2020年から現在に至るまで理事長を務めている。
主な事業内容
[編集]- 渋沢史料館、情報資源センター、研究センターの運営[7]。
- 多岐にわたる渋沢栄一の活動について、「渋沢栄一関連会社名・団体名変遷図」[8]や「デジタル版『渋沢栄一伝記資料』」[9]など、関連資料や情報を整理・再構築した情報源を案内[10]。
- 様々な企業の社史をデジタル化しデータベース化したウェブサイト「渋沢社史データベース」の制作・提供[11]。
- 埼玉県が主催し、日本全国の企業経営者を対象とする「渋沢栄一賞」を共催[7]。
- 埼玉県が主催し、県内の中小企業を対象とする「渋沢栄一ビジネス大賞」の後援[7]。
- 日仏会館・読売新聞社が主催し、日本とフランスのそれぞれ相手国の文化に関する優れた研究成果(著作や翻訳書)に対して授与される「渋沢・クローデル賞」への協賛[7]。
- 機関誌『青淵(せいえん)』の発行[12]。
出版物
[編集]渋沢栄一記念財団の主な刊行物は次の通り[13]。
- 『渋沢栄一を知る事典』渋沢栄一記念財団編 (東京堂出版、2012.10)[14]
- 『世界のビジネス・アーカイブズ : 企業価値の源泉』渋沢栄一記念財団実業史研究情報センター編 (日外アソシエーツ、2012.03)[15]
- 『Rediscovering Shibusawa Eiichi in the 21st century』 [英文財団史] edited by Gil Latz (Shibusawa Eiichi Memorial Foundation、c2014)[16]
- 『渋沢栄一記念財団の挑戦』渋沢栄一記念財団編(不二出版、2015.10)[17]
- シリーズ出版『渋沢栄一と「フィランソロピー」』(全8巻)(ミネルヴァ書房、2017-)[18]
顕彰歴
[編集]情報資源センター(旧実業史研究情報センター)はこれまでに次の賞を受賞している。
- 2009年 - 2009年度グッドデザイン賞[19]
- 2009年 - Library of the year 2009 優秀賞(知的資源イニシアティヴ主催)[20]
- 2017年 - 第19回図書館サポートフォーラム賞[21]
- 2019年 - デジタルアーカイブ学会第1回学会賞(実践賞)[22]
脚注
[編集]- ^ a b “公益財団法人 渋沢栄一記念財団”. www.shibusawa.or.jp. 2022年12月18日閲覧。
- ^ “渋沢栄一記念財団の沿革図”. 公益財団法人渋沢栄一記念財団. 2022年12月18日閲覧。
- ^ a b “渋沢栄一記念財団の沿革”. 公益財団法人渋沢栄一記念財団. 2022年12月18日閲覧。
- ^ “実業史研究情報センターの誕生”. 公益財団法人渋沢栄一記念財団. 2022年12月18日閲覧。
- ^ 組織改編に関するお知らせ 渋沢栄一記念財団、2019年9月23日閲覧。
- ^ “理事長交代のお知らせ|お知らせ|ニュース・更新情報|財団概要|公益財団法人 渋沢栄一記念財団”. www.shibusawa.or.jp. 2022年12月18日閲覧。
- ^ a b c d “事業概要”. 公益財団法人渋沢栄一記念財団. 2022年12月18日閲覧。
- ^ 公益財団法人渋沢栄一記念財団. “渋沢栄一関連会社名・団体名変遷図|渋沢栄一|公益財団法人渋沢栄一記念財団”. 渋沢栄一関連会社名・団体名変遷図. 2022年12月18日閲覧。
- ^ “TOP|デジタル版『渋沢栄一伝記資料』|渋沢栄一|公益財団法人渋沢栄一記念財団”. eiichi.shibusawa.or.jp. 2022年12月18日閲覧。
- ^ “渋沢栄一|公益財団法人 渋沢栄一記念財団”. www.shibusawa.or.jp. 2022年12月18日閲覧。
- ^ “渋沢社史データベース”. shashi.shibusawa.or.jp. 2022年12月18日閲覧。
- ^ “機関誌『青淵』 一覧”. 公益財団法人渋沢栄一記念財団. 2022年12月18日閲覧。
- ^ “財団刊行物一覧(2004~)”. 公益財団法人渋沢栄一記念財団. 2022年12月19日閲覧。
- ^ “渋沢栄一を知る事典 - 株式会社 東京堂出版 限りなく広がる知識の世界 ―創業130年―”. www.tokyodoshuppan.com. 2022年12月19日閲覧。
- ^ “世界のビジネス・アーカイブズ─企業価値の源泉”. 日外アソシエーツ. 2022年12月19日閲覧。
- ^ “渋沢史料館オンラインショップ / Rediscovering Shibusawa Eiichi in the 21st century”. www.shibusawa.or.jp. 2022年12月19日閲覧。
- ^ “不二出版 : 渋沢栄一記念財団の挑戦”. 2022年12月19日閲覧。
- ^ “シリーズ "渋沢栄一と「フィランソロピー」”. ミネルヴァ書房. 2022年12月19日閲覧。
- ^ “絵引-絵で引く錦絵アーカイブシステム [渋沢栄一記念財団 実業史錦絵絵引]”. Good Design Award. 2022年12月18日閲覧。
- ^ “Library of the Year 2009 | IRI 知的資源イニシアティブ” (2009年11月12日). 2022年12月18日閲覧。
- ^ “図書館サポートフォーラム賞”. www.nichigai.co.jp. 2022年12月18日閲覧。
- ^ “第 1 回学会賞受賞者 | デジタルアーカイブ学会”. 2022年12月18日閲覧。
参考文献
[編集]- Rediscovering Shibusawa Eiichi in the 21st century / edited by Gil Latz. Shibusawa Eiichi Memorial Foundation, c2014. ISBN 9784990402433
- 渋沢栄一記念財団編『渋沢栄一記念財団の挑戦』不二出版、2015年10月。ISBN 9784835076683
- 実業史研究情報センター実績集(オンライン版) - 渋沢栄一記念財団(2020年4月20日閲覧)
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 公益財団法人渋沢栄一記念財団
- 渋沢社史データベース - 渋沢栄一記念財団
- 情報資源センター・ブログ 情報の扉の、そのまた向こう - 渋沢栄一記念財団情報資源センター公式ブログ(はてなブログ)