渋谷ホームレス殺人事件
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渋谷ホームレス殺人事件 | |
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場所 | 日本東京都渋谷区幡ヶ谷 |
日付 |
2020年11月16日 午前4時ごろ |
概要 | 46歳の男がホームレスの女性を殺害した。 |
攻撃手段 | 撲殺 |
攻撃側人数 | 1人 |
武器 | ブラックジャック |
死亡者 | 1人 |
被害者 | 64歳の女性 |
犯人 | 46歳の男 |
容疑 | 殺人 |
動機 | バス停に被害者がいることを疎ましく感じたため |
対処 | 被告人死亡による起訴取り下げ |
刑事訴訟 | なし(被告人死亡による公訴棄却) |
管轄 |
警視庁代々木警察署 東京地方検察庁 |
渋谷ホームレス殺人事件(しぶやホームレスさつじんじけん)は、2020年11月16日に東京都渋谷区幡ヶ谷でホームレスの女性が殺害された事件である[1]。加害者の自殺により公訴棄却となった。
被害者
[編集]被害者の女性Aは、死亡当時64歳であった[2]。広島県出身で、地元の短期大学に通っていた時代には演劇に打ち込んでいた[3]。東京でコンピューター関連の仕事に就いた後、2020年2月頃までは首都圏のスーパーで試食販売の仕事に就いていた[2][3]。
事件の3年ほど前に家賃滞納で杉並区のアパートを退去して以来、路上生活を行っていた[2]。しかし、生活保護は受けていなかった[2]。
推移
[編集]2020年11月16日早朝4時ごろ、幡ヶ谷原町バス停のベンチに女性Aが座っていたところ、男Bが石などの入ったポリ袋で女性Aを殴り死亡させた[2][4]。外傷性クモ膜下出血であった。後の調べで、男Bは「彼女が邪魔だった」「痛い思いをさせれば、いなくなると思った」と供述した[1]。
2020年11月21日、男Bは母親に連れられて最寄りの交番に出頭し、傷害致死容疑で逮捕された(当時46歳)[1]。母親は警視庁代々木警察署に電話し、「あの事件は息子が起こしました。息子は『あんな大事になるとは思わなかった。お母さんごめんなさい』と言っています」と伝えた[1]。
2022年4月8日、男Bは自宅近くで飛び降り自殺した[5]。2022年3月頃に保釈された直後のことだった[5]。自殺を受け、2022年5月17日に予定されていた公判は中止になった[3]。
関連映画
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “《渋谷ホームレス殺人、被告死亡》“所持金8円”被害女性の謎を解いた「名刺大メモ」と「電源の入らない携帯電話」”. 文春オンライン (2022年4月10日). 2022年10月8日閲覧。
- ^ a b c d e “幡ヶ谷のバス停で寝泊まりする女性を襲った悲劇 周囲が気にかける中で…東京・渋谷の暴行死事件”. 東京新聞 (2020年12月6日). 2022年10月8日閲覧。
- ^ a b c “せめて罪償ってほしかった…渋谷・幡ケ谷バス停の女性暴行死事件 遺族無念 被告自殺で公判取り消し”. 東京新聞 (2022年5月28日). 2022年10月8日閲覧。
- ^ “ひとり、都会のバス停で~彼女の死が問いかけるもの”. NHK (2021年4月30日). 2022年10月8日閲覧。
- ^ a b “《渋谷・ホームレス殴殺事件の被告は自殺か》石を詰めたペットボトルで撲殺された被害者の無念”. 週刊女性PRIME (2022年4月16日). 2022年10月8日閲覧。
- ^ “[映画評]高橋伴明監督「夜明けまでバス停で」…こんな社会に誰がした?怒りが物語を羽ばたかせる”. 読売新聞 (2022年10月7日). 2022年10月8日閲覧。
関連項目
[編集]- 横浜浮浪者襲撃殺人事件 - 1983年に神奈川県横浜市で発生
- 東村山市ホームレス暴行死事件 - 2002年に東京都東村山市で発生
- 岐阜市ホームレス襲撃殺人事件 - 2020年に岐阜県岐阜市で発生
- ストーンマン事件 - 1985年にインドのムンバイで発生