渋谷和彦
東大系社会学、東大系社会心理学、中大系社会情報学、慶大系情報学 | |
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生誕 | 1971年6月15日 |
研究分野 | 社会情報学、社会心理学 |
影響を 受けた人物 | 吉田民人、松原謙一、冨田勝、野依良治 |
渋谷 和彦(しぶや かずひこ、1971年6月15日 - )は、社会情報学・社会心理学を主に研究する研究者。琉球大学国際地域創造学部教授[1]。
概要
[編集]1997年3月、中央大学大学院文学研究科社会情報学専攻修了、修士(社会情報学)。日本社会心理学会、日本グループ・ダイナミックス学会、日本バイオ・インフォマティクス学会、日本シミュレーション&ゲーミング学会等の国内学会正会員の他、AASPなどの国際学会正会員。
中央大学大学院では、社会学・社会情報学者である吉田民人と直接話をする機会に恵まれた。 文理融合、および、バイオから社会全般までを情報という視点から研究を続けている。 また、2002年、国際高等研究所においては、バイオ・インフォマティクスの人材育成コースも修了し、松原謙一、富田勝などから薫陶も受けている。
2002年から独立行政法人 産業技術総合研究所の研究員として、ユビキタス・コンピューティングを研究した。その後、2005年から独立行政法人 理化学研究所に常勤勤務し、研究戦略構想・立案、科学技術政策の調査・研究を進めている。大学教育においても、東海大学、武蔵野大学で非常勤講師などを兼務・担当。他にも、 統計数理研究所共同研究員として、科学技術政策の研究を行ったことがある。
2011年、筑波大学にて、博士(システムズ・マネジメント)の博士学位を取得。
人工社会研究の推進や、ユビキタス環境を活用した新しい協同学習手法「ユビキタス・ジグソー法」を提唱。
これらの業績は、国際社会学会(ISA)等の国内外の諸学会や、スウェーデンなどの欧州の大学、そして、カナダの研究機関および国防省(例えば、Defence Research and Development Canada(DRDC))などからも評価を受けており、アメリカ陸軍・空軍の情報機関などからもインデックスされている。2009年に刊行された空間情報のハンドブック(洋書)にも、その成果が紹介され、防災・防衛分野においても、彼が研究する空間情報と人間行動の研究成果が評価されている。
2023年3月、Future of Life Instituteが発表した巨大AI開発を一時停止すべきとの公開書簡「Pause Giant AI Experiments」に賛同し、署名した。Full Name: Kazuhiko Shibuya, Job Title/Position: GPU, Japan, Professor, Computers in Human Behavior Report, Editorial Board Member (Elsevier Journal).
2024年4月、琉球大学国際地域創造学部 教授 (専任)就任[2]。
著書
[編集]洋書
[編集]- Shibuya,K 2006 Collaboration and Pervasiveness:Enhancing Collaborative Learning Based on Ubiquitous Computational Services, including as Chapter 15 (pp.369-pp.390), in Lytras, M&Naeve,A (Eds.) Intelligent Learning Infrastructures for Knowledge Intensive Organizations: A semantic web perspective, IDEA group Publishing(Information Science Pub.), ISBN 1-59140-503-3 (Hard Cover Book)
- Shibuya,K 2006 Actualities of Social Representation: Simulation on Diffusion Processes of SARS Representation, in Cor van Dijkum,Jorg Blasius&C. Durand (Eds.), Recent Developments and Applications in Social Research Methodology, Proceedings of the RC33 Sixth International Conference on Social Science Methodology,Amsterdam 2004(2nd.Ed.), CD-ROM, ISBN 3-938094-44-3, Budrich-verlag
論文
[編集]英文
[編集]- Shibuya,K 2004 A Framework of Multi-Agent Based Modeling, Simulation and Computational Assistance in an Ubiquitous Environment,SIMULATION :Transactions of The Society for Modeling and Simulation International, Special issue on Component-based Modeling&Simulation, vol.80, no.7-8, P.367-380 (ISSN:0037-5497), SAGE Publication
和文
[編集]- 渋谷和彦 2004 エージェント・システムによる社会心理学研究の視座, シミュレーション&ゲーミング vol.14, no.1, pp.11-18 (ISSN: 1345-1499)
- 渋谷和彦 2005 ユビキタス・ジグソー法による協同学習の構想 -ネットワーク構成型協同学習へ向けて-, シミュレーション&ゲーミング vol.15,no.1,pp.24-34(ISSN: 1345-1499)
- 渋谷和彦 2011 遍在的なコラボレーションのための基礎研究, 博士学位論文
報告書
[編集]- 渋谷和彦 編著 2007 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所 平成19年度共同研究 統計数理研究所 研究教育活動報告 No.26「科学技術研究評価と合理的政策意思決定手法の基礎研究」(課題番号:19-共研-0008)
脚注
[編集]- ^ “琉球大学研究者データベース/研究者詳細/渋谷和彦 (シブヤカズヒコ)”. 琉球大学 (2024年4月1日). 2024年10月14日閲覧。
- ^ “琉球大学研究者データベース/研究者詳細/渋谷和彦 (シブヤカズヒコ)”. 琉球大学 (2024年4月1日). 2024年10月14日閲覧。
外部リンク
[編集]Defence Research and Development Canada(DRDC) Rifaat M. Abdalla(York University)&Keith K.Niall(DRDC Toronto) (Eds.)Defence R&D Canada-Toronto Technical Report DRDC Toronto TR 2007-141 December 2007 文献欄に2箇所リファーされている。
上記のDRDCの件をインデックスしている。
論文情報などがある。