コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

渡辺淳一文学賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
渡辺淳一文学賞
(わたなべじゅんいちぶんがくしょう)
受賞対象日本語で書かれた小説単行本および単行本未刊行の文庫
日本の旗 日本
主催株式会社集英社
公益財団法人一ツ橋綜合財団
初回2016年
最新回2024年
最新受賞者塩田武士『存在のすべてを』

渡辺淳一文学賞(わたなべじゅんいちぶんがくしょう)は、株式会社集英社と公益財団法人一ツ橋綜合財団が主催する文学賞[1]

概要

[編集]

作家・渡辺淳一の功績をたたえ、集英社により創設された[1]純文学大衆文学の枠を超えた、人間心理に深く迫る豊潤な物語性をもつ小説作品が顕彰される[1]2015年4月23日、創設することが発表される[2]。対象は、日本語で書かれた小説単行本および単行本未刊行の文庫とされる[1][3]。受賞作品は、『すばる』および『小説すばる』で発表される[1][2]。受賞者には、正賞の記念品と副賞の賞金200万円が贈られる[4]

受賞作一覧

[編集]
回(年) 受賞作 著者 出版社 初刊 文庫化
第1回(2016年) 『あこがれ』[5] 川上未映子 新潮社 2015年10月 2018年6月
第2回(2017年) マチネの終わりに[6] 平野啓一郎 毎日新聞出版 2016年4月 2019年6月
第3回(2018年) 『僕が殺した人と僕を殺した人』[7] 東山彰良 文藝春秋 2017年5月 2020年5月
第4回(2019年) 『芙蓉の干城』[8] 松井今朝子 集英社 2018年12月 2021年11月
第5回(2020年) 『アタラクシア』[9] 金原ひとみ 集英社 2019年5月 2022年5月
第6回(2021年) 『透明な夜の香り』[10] 千早茜 集英社 2020年4月
第7回(2022年) 『灼熱』[11] 葉真中顕 新潮社 2021年9月
第8回(2023年) 『フィールダー』[12] 古谷田奈月 集英社 2022年8月
第9回(2024年) 『存在のすべてを』[13] 塩田武士 朝日新聞出版 2023年9月

選考委員

[編集]

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e 渡辺淳一文学賞” (PDF). 集英社. 2019年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月30日閲覧。
  2. ^ a b “集英社が「渡辺淳一文学賞」創設 来年3月に第1回選考”. ORICON NEWS (oricon ME). (2015年4月23日). https://www.oricon.co.jp/news/2051934/full/ 2019年4月12日閲覧。 
  3. ^ 渡辺淳一文学賞を創設”. 朝日新聞 (2015年4月23日). 2016年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月30日閲覧。
  4. ^ “集英社が「渡辺淳一文学賞」を創設、選考委員に浅田次郎など”. ITmedia eBook USER (アイティメディア). (2015年4月28日). https://www.itmedia.co.jp/ebook/articles/1504/28/news033.html 2019年4月12日閲覧。 
  5. ^ “第1回渡辺淳一文学賞に川上未映子さん”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2016年3月31日). https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG31H7A_R30C16A3000000/ 2019年4月12日閲覧。 
  6. ^ “渡辺淳一文学賞に平野啓一郎さん”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2017年3月31日). https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG31HC6_R30C17A3000000/ 2019年4月12日閲覧。 
  7. ^ “小説は「真実を伝えるための嘘」 渡辺淳一文学賞の東山彰良さん”. 産経ニュース (産経デジタル). (2018年6月20日). https://www.sankei.com/article/20180620-2QCLRCUUHBIFHNR2ZYGS4ZID3I/ 2019年4月12日閲覧。 
  8. ^ 渡辺淳一文学賞に松井今朝子さん”. 産経ニュース. 産経新聞社 (2019年4月4日). 2019年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月5日閲覧。
  9. ^ 金原ひとみ『アタラクシア』、渡辺淳一文学賞を受賞”. Real Sound (2020年4月4日). 2020年4月5日閲覧。
  10. ^ 渡辺淳一文学賞に千早茜さん 「透明な夜の香り」”. 東京新聞 TOKYO Web (2021年4月1日). 2021年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月2日閲覧。
  11. ^ 渡辺淳一文学賞に葉真中顕さん 「灼熱」”. 東京新聞 TOKYO Web. 2022年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月29日閲覧。
  12. ^ 渡辺文学賞に古谷田さん”. 産経新聞 (2023年4月3日). 2024年4月2日閲覧。
  13. ^ 渡辺淳一文学賞に塩田武士さん「存在のすべてを」 5月17日に都内で贈賞式”. 産経新聞 (2024年4月1日). 2024年4月2日閲覧。

関連項目

[編集]