渡辺章博
渡辺 章博(わたなべ あきひろ、1959年2月18日 - )は、日本の実業家、公認会計士。GCA共同創業者。フーリハン・ローキー会長、東芝取締役会議長。一橋大学大学院法学研究科客員教授、神戸大学大学院経営学研究科客員教授なども歴任。
人物・経歴
[編集]東京都武蔵野市生まれ。父が八幡製鐵に務めていたため小学校2年まで北九州市で過ごした。中央大学在学中の1980年に公認会計士第二次試験合格し、平和共同会計事務所入所。1981年中央大学商学部会計学科卒業。1982年Peat Marwick(のちのKPMG)ニューヨーク事務所入所。1985年米国公認会計士試験合格。1990年Peat Marwickパートナー。1994年KPMGコーポレイトファイナンス代表取締役パートナー[1][2]。
2002年渡辺章博公認会計事務所代表者[2]、グローバルコーポレイトアドバイザリー創業、神戸大学大学院経営学研究科客員教授。2004年GCAを創業。2005年一橋大学大学院法学研究科法務専攻客員教授、2007年中央大学大学院戦略経営研究科客員教授。2008年GCAサヴィアングループ(のちのGCA)設立、同社代表取締役。同年ランバクシー取締役[1][3]。
やがて共同創業者の佐山展生は方向性の違いから独立し、山本礼二郎とインテグラルを設立したが、その際は2008年に同社への出資を行っている。2012年にGCAの東京証券取引所市場第一部への市場変更を果たした。時価総額では、世界のM&Aアドバイザリー企業の中で5強の一角となり、アジアでのビジネスへの専門性などを優位性として経営を進めた[4]。2013年クオリカプス取締役[2]。2015年マルホ取締役[5]。2016年ユニー・ファミリーマートホールディングス取締役[6]。2022年フーリハン・ローキー会長・マネージング・ダイレクター、チェアマン・オブ・アジア・コーポレート・ファイナンス、東芝取締役会議長・指名委員会副委員長・特別委員会副委員長[2]。
著書
[編集]- 『企業買収実務ハンドブック : 戦略的買い手として成功するために』日経BP社 1991年
- 『M&Aとガバナンス : 企業価値最大化のベスト・プラクティス』(井上光太郎, 佐山展生と共著)中央経済社 2005年
- 『M&Aのグローバル実務』中央経済社 2013年
- 『新時代を切り拓く会計プロフェッション : 藤沼塾講演録』(斉藤惇, 池田唯一, 梶川融, 北村敬子と共著)同文舘出版 2018年
出典
[編集]- ^ a b 会計士の肖像 「人に貢献し、感謝される。そういう仕事こそが心を満たし、透徹した喜びを与えてくれる」 GCAサヴィアングループ株式会社 代表取締役CEO渡辺 章博 Accountant's magazine vol.4 -アカウンタンツマガジン-2011年02月01日発行
- ^ a b c d 社外取締役取締役会議長、指名委員会副委員長、特別委員会副委員長東芝
- ^ 「経営ひと言/GCAサヴィアングループ・渡辺章博社長「勝ち残り誓う」」 日刊工業新聞(2009/4/10 05:00)
- ^ 世界一の“M&A助言会社”になる――渡辺章博(GCAサヴィアン代表取締役社長) 週刊ダイヤモンド2015.7.24 5:04
- ^ 「第70期 有価証券報告書(2018年10月1日~2019年9月30日)」 マルホ
- ^ ファミリーマート、ユニーグループHD/新役員体制を発表 流通ニュース2016年04月08日